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2007年10月31日 (水)

今宵の月が……

今日帰ってくる途中に見上げた月が、あたしの好きな満ち欠け加減でなんだか癒されてきました。

帰宅寸前に家の外で30分くらいボーっとしてきましたよ。月は良いよね。

昨日ですが、メンテの関係で拍手返信出来なくてすみませんでした!今日の分とあわせて後でお返事します!

 

そしてそして、今日はっ!

ハーロウィン

学校でお菓子強請ってきたけど誰にももらえなかったよ。いたずらしてきました。

というわけで。

ハロウィンネタ投下!昨日書いて、今日改稿しなおしてみたけど……出来はよく解りませんが!「それでもいいんだZE☆」って方は読んでくださいっ!!!!

 

   -はじめてのハロウィン- 

 「じゃあねっ」
 「また明日」
 「きぃつけてなぁー」
 「うん」
 「ばいばーいっ」
 
 今日もいつもの五人で帰路に着いて、それから三人とは別れてなのはと二人で一緒に帰る。一日の出来事や、私がまだよく解らないことをなのはに聞きながらいつものようにその会話を楽しんでいると、
 
 「ふぇ~いとちゃ~ん」
 
 なのはが突然私の前に一歩踏み出てそう名を呼んで。
 
 「な、なに??」
 
 あまりにも急ななのはの行動に動揺を隠せない私は少しどもりながらそう答える。そして目の前のなのはの次の言葉を待っていると、
 
 「とりっくおあとりーと」
 
 そんな言葉がなのはの口から溢れた。

 「……え?」
 
 なのはの言った意味が解らず唖然としている私とは打って変わって、なのはは満面の笑みを浮かべている。その笑顔に少し気圧されながらも私はなんとかなのはに聞いてみた。
 
 「なのは? それって何?」
 
 そう聞くとなのはは『待ってました!』と言わんばかりの表情を浮かべ、その勢いのまま私に近付いてきて。
 
 「ちょっ! なのはっ、ちっ近いよっ!」
 
 あまりの近さに私は思わず腕を前に出してなのはとの間に壁を作るようにして一歩後退する。すると、少し不満げな表情を浮かべながらもどこか楽しそうななのはがこう続ける。
 
 「えっとね、今日はハロウィンって言って、"トリック・オア・トリート"、つまり、お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞって言いながら家を訪ねたりする習慣があるんだって。だからね、お菓子ちょうだい?」
 「……へ?」
 
 私はなのはのその言葉に思わず間抜けな声を漏らしていた。とりあえずお菓子を求められた私は自分の制服や鞄を探ってみるが……当然あるわけもなく。私は目の前で期待に瞳を輝かせているなのはに事実を告げる。
 
 「お菓子なんてもってないよ?」
 
 そう聞くや否や、なのはがガシッと私の手を掴んできた。私はその行動に驚いて反射的に手を引こうとしたけど、なのはが結構力を込めていて。本当、どこにこんな力があるのか不思議なくらい。仕方なく私は手はそのままに、なのはの返答を待っていた。すると、
 
 「お菓子をくれないならいたずらしちゃうぞ」
 
 小悪魔よろしく、誰もが胸を射られるような最高の笑顔を浮かべてそう言……って、え?
 
 「い、いたずら?」
 「うん、いたずらしちゃうぞっ」
 
 私がなのはの言った台詞を確かめるように反芻すると、なのはも相変わらず満面の笑みで嬉しそうにそう言う。
 
 「なっなんで!?」
 
 あまりの突然な展開についていけなくて私はそう反論するけど、
 
 「フェイトちゃん、お菓子くれなかったじゃない」
 
 と、すぐになのはに言い切られて。
 
 「え、え!? でっ、でも、学校の帰りに言うなんてずるいよっ」
 
 それでも必死に逃れようと私はそう言うけど、案の定、
 
 「だってそうゆう決まりだもーん。いつ言うかはわたしの自由だもーん」
 「……はぁ~」
 
 そうなのはに言い負かされて。私は一つ大きなため息をつく。何をしても私はなのはには敵わないらしい。
 
 「それで? なのはの言ういたずらって何?」
 
 もうどうにでもして。そんな気持ちでそう言うとなのはが少し考えてる風を装う。……大体こうゆう時は何か企んでるんだよね。
 そうは思うものの、私には成す術はないから大人しくなのはの言葉を待つ。
 
 「そうだなぁ~、じゃあフェイトちゃん。ちょっと向こうむいて?」
 
 なのははそう言うと私の手を解放して、肩に手を乗せ反対を向かせようとする。
 
 「はやく~」
 「わっ、わかったから。そんなに押さないでっ」
 
 何をそんなに急ぐことがあるのか、グイグイ肩を押すなのはを抑えながら私は言われるまま大人しくなのはに背を向ける。
 
 「まだこっち向いちゃだめだからね~?」
 
 そう言うなのはの言葉を聞いて私はそのまま立っている。なのはが背後で何か左右に行ったり来たりしている気配だけを感じる。……何をする気なんだろう?
 
 「なのは?」
 
 しばらくしても何もしないなのはに痺れを切らした私は声をかける。すると、不意に左肩を指で突付かれて。もういいのかと思った私はそれに惹かれるように振り返った。
 
 ──えっ?
 
 視界いっぱいのなのはを視認すると同時に唇に温もりを感じた。
 
   ちゅっ
 
 キスされた。
 私が反射的に身体を引こうとしたらなのはの腕に首を掴まれてさらに深く口付けられて。
 
 「んんっ……」
 
 急激に頭に血が昇るのを自覚して。でも少しずつ霧がかかったかのようにふわふわしてきて、その雰囲気に酔っていると、
 
 「……ふぁっ、ちゅっ」
 
 なのはが一瞬唇を吸って音を立てて離れていった。そんななのはの唇を目で追っていたら、不意に唇になのはの人差し指が触れる。私はなのはにされるがままに黙っていると、なのはが笑いながらこう言った。
 
 「にゃはっ、お菓子ならここにあったね」
 
 少し頬を染めながらなのははそう言って。なのはの言わんとしてることを理解した私は赤い顔をさらに赤くして俯いてしまう。すると、くすくす笑うなのはの気配を感じて……なんだかすごく悔しい。そう思った私の脳裏に一つの考えが浮かぶ。
 ふっと、顔を上げ未だ笑っているなのはを見つめる。すると、私の視線に気付いたなのはが不思議そうな表情を浮かべて見つめ返してきて。そんななのはに私はこう告げた。
 
 「トリックオアトリート」
 
 きょとんとするなのはに近付き、私は頬に手を添える。すると私の意図に気付いたなのはが頬を染める。そんななのはを愛おしく想いながら私はなのはの反応を待つ。
 しばらくの間、頬を染め上げながら目を泳がせていたなのはが静かに目を閉じた。心持ち顔を上げて。なのはのその行動にふっと私は笑みをこぼしながらなのはとの距離を0にする。
 
 
 ──最高に甘いお菓子を私にも頂戴。
 
 
 
        -Fin-

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