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2007年11月29日 (木)

お茶濁し……

 ごきげんよう。寒さに負けて毛布に包まってる稀凛です。

 もう11月も残り明日のみとなりましたね。早いものです。きっとあっという間に来年になってるのかな、とか思ってます。でも、そうならないように、毎日しっかり過ごしますよ! 皆様も1日1日大事に過ごしましょう!(何

 そういえば、最近、枕をね、変えたんですよ。ビーズクッションに(ぇ
 なんか、意外と、イイです。すごい、寝れた!
 ……うん、それだけです☆

 今日は時空管理局様の通信Vol.8に投稿した作品をUPしてお茶を濁してみる(ぇ

 日増しに気温が下がってますので、みなさま、お身体におきおつけてぇえ!?

 

 今わたしは暗闇に立っている。立っている……というのは間違いかもしれない。立っているのか、横たわっているのか、ただ浮いているだけなのか。それすらも解らないほどに何もない空間にただ存在している。でも光が一筋。金色に輝く場所が一つだけある。そこがすごく暖かくて。近くに行きたくて。わたしは手を伸ばした。それと同時に光が消え始める。
 ──待ってっ
 わたしはそう叫んでさらに手をのばす。そして触れた。掴んだ。そう思ったのも束の間。金色の光はわたしの手から少しずつ溢れていく。
 わたしは必死に手を握る。手を包む。
 ──お願いだからわたしの手からすりぬけないでっ、おちていかないでっ
 わたしは泣き叫ぶ。けれど無常にも光は一筋の線を残して消えてしまった。
 ──嫌っ! 嫌っ!!

 
 【──あなたなしでは。──】

 
「フェイトちゃんっ!」

 わたしはそう言った自分の声にはっとして目が覚めた。ゆっくり身体を起こして辺りを見回す。ベッドの隣にはフェイトちゃん……がいない。そういえば今は一週間の任務中だ。確か帰宅は明日。だからか……と自分で納得した。ここのところ、自分自身も忙しくてフェイトちゃんとろくに連絡を取れてなかったから。一週間近く姿を見てないし、声すらも聞いてないし、何より触れてない。その不安がきっと夢に出て。フェイトちゃんが近くからいなくなる。そんなイメージの夢をみた……
 わたしは夢見の悪さで乱れた息を整えてた。すると、
「なのは?」
 そう言ってわたしの名を呼ぶ声がした
 一瞬幻聴かと思った。けれど声のする方を見ると明日にならないと帰ってこないはずの彼女がそこにいた。確かにそこに存在していた。
「な…んで?」
 わたしは何も考えられなくてただそう呟いた。
「……なのはのとこに早く帰りたくて仕事を早く済ませて来たんだ」
 苦笑気味にフェイトちゃんは答える。──なんでそんな顔するの?
 そう思っていたらフェイトちゃんがわたしに近付いてきて、そっと目元に口付けた。……あぁ、わたしは泣いていたのか。それに気付くともうあとは溢れるだけだった。わたしはフェイトちゃんに抱かれてただただ泣き続けた。なんで自分が泣いてるのかすら解らないほど。
 フェイトちゃんはただ泣き続けるわたしの背中を優しく撫でてくれた。その優しさと抱かれている心地良さに身を委ねてわたしは意識を手放した。
  

 ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆ ◇◆◇ ◆◇◆
  

「……あれ?」
 わたしは目が覚めて、目を開けたつもりなのに視界が暗い。しかもなんだかすごく暖かい。寝起きの頭でボーっとそう思っていると頭上から声がした。
「ふふっ、おはよう、なのは」
 その心地良い声に惹かれて顔を上に向けた。
 するとそこには楽しそうなフェイトちゃんの笑顔があった。
「おはよう……フェイトちゃん?」
 わたしはまだ頭がはっきりしなくてそう答えた。ニコニコしてるフェイトちゃんをボーっとみてたら少しずつ頭の霧が晴れてきた。そうだ、わたしは昨日泣きつかれてフェイトちゃんに抱かれたまま寝ちゃったんだ。
 その事実を理解してわたしは一気に自分の頬が赤くなるのを自覚した。
「あれ? どうしたの、なのは。顔真っ赤だよ?」
 フェイトちゃんがそうやって楽しそうに答える。……うぅ、なんか負けてる気分。そうは思うけれど実際何も反撃できないくらいで。
 わたしは誤魔化すためにフェイトちゃんの胸に顔を埋めた。そして深呼吸する。胸がフェイトちゃんでいっぱいになるのを感じる。どんどんわたしが満たされていく。胸が温かくなる。

 ──あぁ、わたしはこの人がいないともう生きていけないんだ。

 唐突にそんなことを理解した。恐らく比喩でもなんでもなく紛れもない事実だろう。
 この人がいないときっと何も出来ない。
 この人がいてくれると思うだけで何でも出来る。
 この人が待っていてくれると思うだけでどこにだって行ける。
 そう思ったわたしはフェイトちゃんの顔をまっすぐ見つめた。
「なぁに? なのは」
 嬉しそうにそう言うあなた。知ってた? わたしは負けず嫌いなんだよ。
「フェイトちゃん? わたし解ったことがあるの」
「ん?」
 不思議そうに首を傾げるあなたが可愛くて。思わず頬が緩んでいく。
 しかしわたしはそれに気にしずこう告げた。
「わたしはもうフェイトちゃんなしでは生きていけないんだなって」
「っ!」
 しっかり瞳を見つめてそう言うとあなたは顔を真っ赤にして。
 わたしはそれを見てニヤリと笑った。
 そしてあなたは一瞬むっとしてからわたしをぎゅっと抱きしめて。
「そんなの当たり前だよっ」
 そう言ってまたわたしを喜ばせてくれる。
 また胸が温かくなる。うん、やっぱりだね。

 ──あなたなしでは生きていけない。

 

         Fin

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コメント

稀凛さんGJ!!
ええ話を読ませて頂きました・:*:・( ̄∀ ̄ )。・:*:・
あま~い関係の話は読んでて、本当にほのぼのして温かさが心に染みてくるので大好きです!!
次も楽しみにしてま~す☆

投稿: 縞リス | 2007年11月29日 (木) 20:01

ああああありがとうございますぅ!!!! えー話や思って頂けたなら良かったです!
あたしの話で心に染みていただけたかは不安ですが、甘い話はそれがイイとこですよね!
期待に答えれるようあたしがんばります!!

投稿: きりん | 2007年11月30日 (金) 00:58

イイ話ですね。
フェイト無しでは生きていけないなのは。
きっとフェイトも同じように考えてるはず。
だって管理局最強の夫婦ですから。

投稿: ユリかもめ | 2007年11月30日 (金) 15:19

ありがとうございますぅうう!! イイ話と言ってもらえて嬉しいです!
なのはもフェイトも、待ってくれてる相手がいるからなんでも頑張るんです。無茶するんです。そしてお互い後で相手に怒られるんです(ぇ
色んな意味で最強夫婦です!!
コメントありがとうございましたっ!!

投稿: きりん | 2007年11月30日 (金) 20:04

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