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2007年12月 2日 (日)

ご無沙汰です

 みなさま、ごきげんよう。お腹が盛大に空いている稀凛です(何
 でもさ、風邪ひいてる時にお腹が空くのは良いことなんだよね?(まだ風邪ひいてたのか。

 ビーズクッションに変えてからすごいイイ感じに眠れて幸せです。まぁ、それなのに風邪が治ってないところが稀凛なんです(何

 ところで"テンピュール"って何ですか!? 空色藍様が仰ってましたが……むぅ、気になる。でも! 稀凛はビーズクッション! 当然!! だってテンピュール解んないもん!(ぇ

 私生活の方も、試験が無事(か、どうかは置いといて、色んな意味で)終わり、明日から学校がまた通常通り開始です。やだやだとか言いながら行ってきます。えぇ、もう、学校、さぼらないよ!(さぼってたのか
 バイトも再開しまして。なんだかがむばってる稀凛。ちょっと、もう、疲れたけどね(ぇ

 それにしても、もう12月。師走ですね、師走。それになんと言っても! 今月末は冬コミ! 絵師様、SS書き様、みなさま原稿がむばってください! 楽しみにしてます! でも、お身体の方はお気をつけください! 稀凛はのほほんと一般参加です。コミケ行くの初めてなんでどきどきです。稀凛、ホントは、チキンなんで。臆病者なんで。あれです、狼の皮を被った羊! うん、ごめんなさい。羊みたいに可愛くないね。あれだ、羊じゃなくて、ミジンコ。普段強気ですが、何気チキンなんで、突付かないでくださいね。何が起きるか解ったモンじゃないですから。

 そして、今日はやっとSS書き終わったのでUPしたいと思います。例によって例の如く長編ではない!(ぇ
 ……ごめんなさいorz
 てか、もう、誰も長編とか中編の内容覚えてないに一票。

 ま、そんなふざけたこと言ってますが、ちゃんと書いてます。でもね、話、まとまらないんだ……(つд-。)

 とりあえず、追記よりどうぞー。

 

 - 月が空に昇るのは -
 

 
「……どうしよう」
 私は部屋で一人、誰に言うでもなくそう呟いた。すでにお風呂も済ませて、明日の学校の準備も終わって、あとは寝るだけなんだけど……。今日初めて手にした携帯を握り締めながら、私はただじっとそれを見つめる。
 それは、とある画面を開いている。そう、携帯に登録されている電話帳たるページ。リンディ提督に買ってもらってから、私はすぐにみんなと番号を交換した。メールに関しては明日、改めて教えてもらうことにして。それから、電話に関する操作だけを教えてもらった。着信した時は通話ボタンを押し、相手に発信したい時は電話帳から相手を選び、通話ボタンを押すだけ。そう、押すだけ。
 私はある番号を表示させ、通話ボタンに指を置いた。そして後は押すだけで相手に繋がる。私は指に力を入れ……ようとして、操作を中止した。
 私はこの動作をさっきから何度も繰り返している。
「だめだなぁ」
 はぁ、とため息を一つ吐いてベッドに倒れ、視線を宙に逸らす。ふと見上げた窓から見える空は、宵闇に包まれ、綺麗に光り輝く月明かりだけが私のいる部屋を照らす。
 そんな月を見つめながら、いつか彼女の言った言葉を思い出す。

 

 

「ねぇ、フェイトちゃん。月ってなんだかフェイトちゃんに似てない?」
「え、そうかな?」
 私の部屋に泊まりに来ていた彼女と一緒に空を眺めていたら不意に投げられた言葉。
「うん。月ってフェイトちゃんの髪色と同じだし、なにより黒が似合うからね」
 彼女はそう言いながら私の髪を一房手に取り弄ぶ。私はそれがくすぐったくて、それになんだか恥ずかしくて話を変えようとする。
「でも、月より太陽の方がみんなは好きなんじゃないかな?」
「なんで?」
 きょとんとこちらを見る彼女。心底不思議そうな顔をしてる。……それこそ、なんで? と返したくなるくらい。
「え、えと、ほら、陽射しとか暖かいし、いつだって明るく照らしてくれてる……から?」
 思わぬ反応にしどろもどろで返す私。でも、月よりも太陽の方が好かれてると思ったのは事実だから。
「んー……」
 そんな私の返答にうなり声をあげながら再び月を見上げる彼女。手は未だ私の髪を触り続けているけど。
「でもね、月って、いつも綺麗に輝いてるじゃない? それに暗い夜の中、独りは怖いけど、いつでも光をくれるから安心するの」
 なんだか彼女を見てるのが恥ずかしくなって、彼女の視線を追って私も月を見上げる。そこには光り輝く月があった。
「ふふっ、それから形を変えるのも面白いんだよね。色んな月を見れるから楽しいの」
 楽しそうな彼女の声を聞きながら私は月を見続ける。私に似てると言う月を。じっとそのまま見ていると、ふと、肩に温もりが灯った。彼女がもたれかかってきたみたい。髪を弄んでいた手もいつの間にか私のそれに重なっていて。私は恥ずかしかったけどちらりと隣の彼女を盗み見る。それと同時に彼女がこう言った。

 

 ──だからわたしは、太陽よりも月が好きだなぁ

 

 

 あの時の月を見つめる瞳がすごく優しくて、そんな風に見つめられている月が羨ましくて、でもそれは、私を想ってのことかもしれないと思うとなんだか恥ずかしくもあって。その時の私は、そうなんだ、としか答えられなかった。本当は他に言いたいことがあったのに。何も伝えられなかった。何も言えなかった。
 ──なんだか胸が苦しいよ……。
 私は不意に訪れた痛みに耐えようと、ベッドに沈む身体を起こし、胸に手を当てようとして、未だ握り締めたままでいた携帯に気付いた。それはさっき、初期画面に戻したはずだったのに、今は何故かある番号を表示していた。無意識に開いていたみたい。そんな自分に苦笑しながら私は、さっきまでと同じように逡巡しながら携帯を睨み、そして思い切って通話ボタンを押してみた。
 なんだかさっきより、胸が痛い。でもさっきとは違って、苦しいんじゃなくて、心臓が暴れてるみたいな痛みで。その痛みに思わず手を胸にやり、ぎゅっと掴み私は電子音が止むのを待つ。すると、
『──もしもし?』
 電子音が止むと同時に、彼女の声が聞こえた。その瞬間、さっきまでの痛みが一層酷くなった気がした。でも、なんだか不快じゃない。どこか心地良い痛みで。
『フェイトちゃんだよね? どうしたの、何かあった?』
 そのままふわふわした気持ちでいると、どこか心配そうな声色が聞こえてきて、私は慌てて返事をする。
「あ、ううん、大丈夫。ごめんね、なのは寝てたりしたかな?」
 と、私は今さらながら、今が夜だと言うことを思い出して、迷惑じゃなかっただろうかと不安になり、そう尋ねた。
『うん、大丈夫だよ。今ね、月を見てたんだ』
 そう優しい声色で答える彼女がいた。その声を聞くと同時にあの優しい瞳を思い出して、そしてあの時言えなかったことが脳裏を掠めて、気付いたら私は口を開いていた。
「ねぇ、なのは? 月って毎日昇って空にい続けるでしょ?」
『うん』
「それってなんでだと思う?」
 私がそう問いかけると、電話越しに「うぅーん」と唸る可愛い声が聞こえてきた。それに私は思わず笑いを溢す。すると彼女がそれに気付いたみたいで。
『むぅー、何で笑ってるのぉ』
 と、不満そうに漏らす。私はそれにまた笑みが溢れそうだったけどなんとか抑えた。
「ううん、なんでもないよ。それで答えは解った?」
『うーん、わかんないや』
 彼女は素直にそう答える。それを受けて私は話し出した。
「そっか。あのね、これは私が思うことなんだけど、月はきっと、空に浮かぶのが好きなんだと思う」
『……空に?』
「うん。空と一緒にいることが出来るのが、空に包まれるのが好きなんだと思う。それに……」
『──────』
 私がそこまで話すと電話越しに微かに何かを言われた気がした。
「え? なのは、何か言った?」
 聞き取れなかった私は彼女に聞き返してみたけれど、
『ううん、なんでもないよ。それに?』
 そう濁らせながら彼女は、私に話の催促をしてきて。私は釈然としないまま話を続けた。
「……う、うん。ほら、それに、月がないと空って真っ暗になっちゃうでしょ? だから、月は空を暗くしたくないからいつも輝いてるんじゃないかなって思うんだ」
『なるほど』
 そう彼女が頷いて、しばらく沈黙が流れる。不快ではないけれど、彼女がさっき何を言ったのか気になった私は尋ねようと口を開いた。
『ねぇ、フェイトちゃんは空が好きなの?』
 すると、一瞬早く彼女にそう尋ねられる。なんだかタイミングを逃した私は一度息を呑んでから答える姿勢に戻す。
「うん、そうだよ」
『ふぅん……』
 と、何か考えてる様子で相槌を打つ彼女。
 ──私、何か変なこと言ったかな?
 そう不思議に思っていると、不意に彼女に声をかけられた。
『ねぇ、フェイトちゃん。前わたしに言ったこと覚えてる?』
「へ?」
 急な問いかけに反応出来ずに思わずまぬけな声を出してしまった。すぐに彼女の言うことを理解したけれど……前言ったこと?
「私、何か言った?」
 思い当たらない私は素直にそう答える。すると、むっ、と不満な声を隠さずにあげる彼女。
「ご、ごめん! 私何か変なこと言った?」
 彼女の様子に慌てた私は思わずそう言っていた。それを聞いた彼女は不満ありありな声色で答える。
『変なことじゃないけどー……』
「なぁに?」
 そう言い淀む彼女に、続きが気になる私は話を促してみる。しばらく間を空けてから彼女が話しだした。
『わたしが、月とフェイトちゃんが似てるって話をなんでしたのか解る?』
 なんだか話がずれてる気がしたけれど、とりあえず私は彼女の言葉に応えようと考えるけれど……解らない。
「ううん」
 素直に答えると、電話越しにあからさまに溜息をつかれた。うぅ……なんだか居た堪れない。
『あのね、フェイトちゃんがわたしを"あるもの"と似てるって言ってくれたからだよ』
 拗ねてる声色に、少し照れた感じが混じった声でそう言う彼女。私が彼女と似てると言ったもの。それは……。
「っ!」
 自分が何を言ったのか思い出した私は慌てた。いや、慌てると言うより恥ずかしくて堪らなくなった。そんな私の様子に気付いた彼女は満足そうに笑っている。
『にゃはっ、思い出したみたいだね?』
「う……うん」
 恥ずかしさのあまり、顔が真っ赤になっているのを自覚する。電話だから、彼女に見られなくて済んだのが幸いだ。
『ふふー、じゃあわたしは勘違いしちゃっても良いのかな?』
 そうやって、心底楽しそうに言う彼女。
「いっ、いいよ。その代わり、私だって勘違いするからね!」
 そんな彼女に負けじと私もそう答える。だってそれは、ずっと聞きたかったことでもあるから。
『うん、いいよ?』
 すると、彼女がさっきまでとは打って変わって、すごく優しい声でそう言うから。なんだか泣きたくなってきた。
「……なのはは月が好きなんだよね?」
『うん、好きだよ。フェイトちゃんは空が好きなんだよね?』
「うん、大好きだよ」
 そう答えると電話越しにくすくす笑う彼女がいた。私もつられて一緒に笑う。
『……じゃあそろそろ寝よっか』
 しばらく笑い合っていると、彼女がそう言う。ふと時計をみると、随分な時間が経っていた。
「うん、夜遅くにごめんね?」
 そう言うと、ううん、と彼女は答える。おやすみ、と言い合ったものの切るのを躊躇っていると、また笑い声が聞こえてきた。
『せーの、で一緒に切ろっか』
「うん、わかった」
『また明日ね?』
「うん。また、明日」
 そして、彼女の言う「せーの」に合わせてボタンを押す。画面には通話終了の文字が浮かぶ。しばらくその画面を眺めていたけど。明日にはまた彼女に逢える。そう思い私は窓から漏れる月明かりに惹かれるままに視線を向ける。そこには空に浮かぶ月があって。それを見つめながら、彼女の言う"あの時"自分が言ったことを思い浮かべて一人また顔を赤くする。
 私は、確かに"あの時"、彼女にこう言ったんだ。

 

 ──空ってなのはに似てるよね。

 

        Fin

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コメント

あ、甘っ!これは甘すぎる!口の中から砂糖が(笑)。
真夜中のラブコール…って一生やってろーーー(狂)。
素敵なSSをありがとうございました。

投稿: ユリかもめ | 2007年12月 3日 (月) 15:52

ちょ、口の中から砂糖!? いいなぁ!(ぇ
甘すぎますか!? でもね、これ、無意識なんだと思うんだ!
そして素晴らしいノリ突っ込みありがとうございます。
稀凛がとても噴出しましたww
素敵だなんて! こちらこそ嬉しいコメントありがとうございましたぁ♪お粗末さまです。

投稿: きりん | 2007年12月 3日 (月) 19:18

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