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2008年12月25日 (木)

Merry Christmas☆

 おはこんばんちわっしょい! WILLCOMさんが帰ってきてからSS書いてばかりいる稀凛だぜいやっふい!←
 いや、まぁ、課題をまず済ませろって話ですよね。いや、そもそも大掃除しないと。今日はそのつもりだったのに、気付いたら出かけてたり、SS仕上げてた←
 えへ☆
 
 まぁ、そんなこんなで。今日はクリスマス!
 メリクリなのです!
 追記より、短編とは言い難い長さのSSがあります。
 良ければご覧ください。あ、BADENDやないから!わらい
 でもらーぶらぶの甘いものでもないかな。
 ま、例によって例のごとく【なのフェイ】ですにょん。それでは追記より【Merry Christmas ~奇蹟の夜~】です。
 パチパチ拍手(o・ω・o)

 
──……ピッ……ピッ……
 真っ白い部屋。ここにあるもの、全てが白くて。窓の外を見ても、一面……目が痛いほどの白。
 私の手には、愛しい人の手が。確かに温もりはあるけれど、そこには何もない。
──……ピッ……ピッ……
 あるのは、愛しい人が生きていると教えてくれる、乾いた電子音だけだった。
 
 
   - Merry Christmas ~奇蹟の夜~ -
 
 
──……暖かいね……
 あの日、私達は一つだった。触れてないところなんてないくらい、お互いが解け合っていた。身も、心も……。
──……なのはってば、顔、真っ赤だよ?
 可愛くて、愛おしいなのは。
──……にゃはは、だって恥ずかしいもん
 恥ずかしそうに、でもしっかりと私を見てくれた瞳。
──……それは……私も一緒だよ
 こっちまで恥ずかしくなって、じっと見つめ返す。今ではそれさえ見れなくて……静かにそれは閉じられている。
「お願いなのは……目を覚まして……」
 
 痛いほどの想い
 
         でも、それは誰にも届かない
 
      今の私は、ヒトリ……
 
 
 ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇
 
 
 せっかくのクリスマス、なのはが手作りのケーキを作ってくれるって言うから、材料を買いに行くんだけど……
「なのは、外は雪が降ってるから気を付けてね?」
「大丈夫だよ、なのはだってもう子供じゃないんだから」
 私はその……前日の影響で一緒に行けなくなってしまった。だから、一人で行くなのはが心配でそう声をかけるけど、なのははそれを笑って流してしまった。
「フェイトちゃんこそ、ちゃーんと休んでてね?」
 お返しに、にやにやとそんなことを言われてしまった。
「もうっ、なのはってば!」
「にゃはは、それじゃあ行ってきまーす」
 全く、誰のせいだと……。そんなことを思いながら、部屋から出ていくなのはの後を追う。
──…………ッ!
「……っ」
 すると、突然耳に響く悲痛な音。上手く聞き取れないけど……なんだかすごく嫌な予感がした……。
「それじゃあ、フェイトちゃん。お留守番しててね?」
「あ……うん」
 なのはが玄関のドアノブに手をかけ、私はそれを見送ろうとした。その刹那……
──……ダメッ!
 今度ははっきりと聞こえたそれ。頭に悲痛に響く。でもその声は、どこか聞き覚えのある声で……。
「もう、フェイトちゃんってばどうしたの?」
「……え?」
 気が付けば、私はしっかりとなのはの腕を掴んでいた。
「そんなに一人になるのが淋しいのー?」
 くすくすと笑いながら、私の腕を優しく撫でる。
「そっそんなんじゃないよ!」
 なんだか自分がひどく子供のように感じて恥ずかしかった。からかってくるなのはが愛おしくて、くすぐったくて……私はさっきまでのことを失念していた。
「ふふ、すぐに帰ってくるからね」
 そう笑って手を振る彼女。私も、そんな彼女を今度こそ笑顔で見送る。
 でも、その約束が果たされることはなかったんだ……。
 それが解ったのは、数時間後の……一つの連絡だった。
『……ちゃん、フェイトちゃん』
「ん……はや、て?」
 なのはの帰りを待つ間、言われた通り休んでいた私は、はやてからの思念通話で起きた。
「どうしたの?」
 私は何気なく問いかけた。そして、問いかけに応える沈黙と、それに続く言葉によって……どうしようもない後悔に襲われることになった。
 
 
 ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇
 
 
「……ちゃん、フェイトちゃん」
「…………は、やて?」
 気付いたら、なのはの手を握ったまま寝ていたようで。心配で様子を見に来てくれたはやてに起こされた。
「フェイトちゃん、少しくらいは休みや……」
「……ありがとう、はやて」
 いつものような笑顔ではなく、無理に笑おうとするはやて。その気持ちが嬉しくて……苦しかった。それさえも、この現実を肯定する一つなのだから。
 ふと、なのはを見るけれど……だからと言って、何かが変わるわけでもない。
「少し、歩いてくるね」
 私はそう言い残して病室を後にした。
 病院から一歩外へ出ると、ひんやりと澄んだ空気が全身を包む。空からは雪が舞い降り、地面を白に染めていく。それを見つめ、私は思い出す。雪のもたらした日々を。幼き日に、寒いからと照れながら、なのはと手を繋いで帰った日……なのはと約束した日……リインフォースさんとはやての別れ……なのはとはやて、三人で見上げた雪の降る空……雪が夜に溶けて、煌めいたあの日……そして、なのはが初めて墜ちたあの日……。
「……っ」
 たくさんの日が甦る。溢れ出しそうな色んな思い、せっかく外へ出たのに、やっぱり私が思い浮かべるのはなのはのことばかりで。
 私のセカイが、なのはで造られてることに実感する。
 しばらく歩いていると、さっきまでが嘘のように騒がしい街中。そんな雑踏の中、一人歩く私。すれ違う人達はみんな笑顔で、シアワセに溢れていた。大人も、子供も、老若男女問わず……みんなが笑顔だ。
「ふふっ」
 ふと通り過ぎたウィンドウを見た時、思わず笑いがこみ上げた。そこには一人、笑っていない私がいたから。その瞬間、心にあった何もかもが溢れ出し、私はその場から走り去った。
──……フェイトちゃん!
 満面の笑みで、名前を呼んでくれるキミ。
──……もー、フェイトちゃんってばぁ
 可愛く拗ねる、愛おしいキミ。
──……ずっと、一緒だよ?
 泣きそうな、消えそうな声で言うキミ。
──……フェイトちゃん、大好き
 そっと囁くキミ。
──……ねぇ、フェイトちゃん。笑って?
 何かがあったとき、いつもそう支えてくれたキミ。
 キミはもう、傍にいない……。
「っ……はぁ、はぁ……はぁ……」
 いつも、どんな時も私はキミを求めてる。
「…………っがい……」
 キミの声も身体も、指も髪も寝顔も……心さえも全部。
「……お……が、い……」
 全てが愛おしくて、全てを感じていたい。
「…………っ!」
 苦しいよ……キミがいるのに、傍にいられないなんて……いっそ、私が消えたいよ……
「……おね、がい……だれか……」
 抑えられない、やり場のない気持ちが溢れ出す。
「だれか……なのはを、助けて……」
 どうしようもなく崩れ落ちる私。いくら助けを求めても、誰にも届かない私の声。でも、どうか届いて欲しい……
「お願いっ……なのはを助けてっ……!」
 誰にでもなく、ただただ届けたくて。空に海に向かって叫んだ。
 だからと言って、何かが変わるわけでもなく……雪が静かに舞い降りるだけだった……。
「……な、のは……」
 座り込んだ私から、体温を吸収する雪。私はそれに倒れ込み、意識を手放そうとした。
──……大丈夫だよ
「っ!」
 意識を手放す瞬間、耳に響いたあの声。
「だ、れ……?」
 霞ゆく視界の中、一人の少女の姿を見た。その姿は幼き日のあの子だった……気がする。
 
 
 ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇ ◇◆◇
 
 
「……ちゃんっ、フェイトちゃん!」
 温かい。目が覚めた瞬間思ったのは、そんなことだった。
「ふぇ、いとちゃ! フェイトちゃん!」
 必死に、泣きそうに私の名前を呼ぶ声。
「お、ねがい……目を、覚ま……して……」
 消え入りそうに願う声。
「私の傍から……離れるなんて、だめ……だよ」
 いつだって、キミと私は隣にいた。
「目を、開けてよ……」
 そっと頬に触れるキミの指。キミの近付く気配を感じる。頬に触れる柔らかな髪。鼻孔をくすぐる甘い香り。
 重なり合う、キミと私の温もり。
「ふぇいと、ちゃん……」
 吐息のかかる距離で呼ばれる。
「……っ……の、は……」
 私は重い口、瞼、それらを開けようとする。
「ふぇ、いとちゃ……?」
 そこで待ってるキミを求めて、ただただ……キミの元へ。
「……な、のは……」
 やっと開いた視界、そこに映るのはキミいっぱいのセカイ。
「……っ、ふぇっいと、ちゃ……!」
 キミの目から溢れ出す涙。それは私の頬を濡らし、それが今この時を肯定してくれる。
 
 今、私となのはは傍にいる。
 
「やっと、目が覚めたんだね……」
 なのはの頬に手を添えて、安心する私。先ほどと同じ温もりでも、今は違う。だってこんなにも愛おしくて、優しくて、心温まるから。
「も、う……それはこっちの台詞だよ」
 呆れたように、笑ってくれるなのは。
「でも、本当に……本当に良かった」
 力の入らない腕で、なのはを抱き寄せる。そんな私に身を委ねてくれるなのは。愛おしさで胸がいっぱいになった。
「もう、絶対に……離さない……」
 涙が溢れることも気にしないで、私はなのはを抱き締める。
「……大丈夫だよ」
 私はその声にはっとする。そして、あの時見たものが脳裏に浮かぶ。確かに目の前にいた、あの子。そして、隣には……金髪の少女。
「どうしたの、フェイトちゃん?」
「あ、ううん。なんでもないんだ」
 黙り込んだ私を心配したなのはの問いには答えず、私は言葉を続ける。
「こうして、またなのはといられて……本当にシアワセだよ」
「ふふ、サンタさんからのプレゼント……なのかな?」
 子供みたいにそう言うなのは。でも、その声は本当に信じてるかのようで。誰かからのプレゼント……それは本当かも知れない。でもね、なのは……
「ううん、違うよ。きっとこれは……」
 聖夜の起こす奇蹟だよ。
 
 
     ~Happy Merry Christmas~
 
 
 

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