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2009年5月28日 (木)

雨音の響く夜

surfaceのそれじゃあバイバイは神だ!←挨拶

おはこんばんちわんこそばU・ェ・U
今日も今日とて、SS更新なのらー。
きっと、誤字は、ない!(笑)

今回は別にバッドエンドってことじゃないけど、少し片思い風味かな?
なのフェイで【夢現】です。
 パチパチ拍手(o・ω・o)

 

──ねぇ、フェイトちゃんって好きな人いるの?
 そう聞かれる度に胸が跳ねたのを覚えてる。
──うん、いるよ。
 なんて、そんなこと言えなくて。私はただ、照れ笑いを浮かべて、いないよ、なんて言って。その度に胸が痛んだんだ。
 
 君に好きだと言えたらどれだけ幸せか。
 君を好きだと言えたらどれだけ幸せか。
 
 いつか、君に伝えられる日が来るのかな?
 
 
 
   - 夢現 -
 
 
 
 春の陽気が暖かかった季節も終わって、少しずつ雨の増えだした頃、私は心が引き裂かれるような思いをした。
 始まりは、些細なこと。
「フェイトちゃん、今日私の家に遊びにおいでよ」
 そうなのはに誘われたのが始まり。
「え、行っても……いいの?」
「当たり前だよ、フェイトちゃんは嫌なのかな?」
「そ、そんなことないよ!」
「良かった、じゃあ今日遊びに来てくれるの楽しみにしてるね」
 なんだかよく解らない押し問答の末、結局私はなのはの家にお邪魔することになった。別に、行くのが嫌なんじゃなくて、なのはと二人きりになるって言うのが……なんだか怖かったんだ。
 その日の授業は全然頭に入ってこなかった。なのはのことで頭がいっぱいになってたから、先生に指名されたことに気付けなくて……後でアリサにすごく怒られた。でも、その時のなのはの楽しそうな笑顔を見たら、そんなことどうでも良くなったんだ。
 
 
 
「フェーイトちゃん」
 授業も終わり、みんなが帰り支度をする中、なのはが私の近くに来た。
「なぁに、なのは?」
 なのはがどうして来たのか解ってるくせに、私はついそんな言い方をしてしまった。
「うん、今日一回家に帰ってから来るのかなって思って」
 なのはは私の言葉を気にすることなく、そう聞いてくれて……私は、ちょっとホッとした。
「ううん、それも考えたんだけど、今日はこのまま行こうかなって思ってたよ。大丈夫かな?」
 今日一日考えていた台詞をなのはへ言う。
「本当!? じゃあ一緒に家まで帰ろっ」
 そしたら、予想以上になのはが喜んでくれて……なんだか、私まですごく嬉しくなったんだ。好きだなんて言えなくても、私は今のこの関係がすごく好き。
「全く、あんた達は本当いつでもイチャイチャイチャイチャと……」
 なのはと話してると、後ろからそう声をかけられた。
「なんや?? アリサちゃん、羨ましいんか~?」
「そ、そんなことないわよ! 何言ってんのよ!!」
 こうしてみんなと一緒にいられる。みんなで笑い合える。それだけでも、私は幸せだったんだ。だから、今はこれで良い。今はただ、こうしてなのはの隣にいられるだけで。
「ほら、早く帰るわよ!!」
 いつものように、アリサの号令で私達は教室を出ようとした。でも、今日はいつもと違って、なのはだけが何かを言いたげに、その場から動こうとしなかった。
「なのは? どうしたの??」
 私は心配になって、なのはの元へ寄ると、急に手を掴まれた。
「えっ」
「ごめんね! 今日はフェイトちゃんと二人で帰るから!!」
 そうなのはが言ったかと思えば、掴まれた手を引かれ、気付けば私はなのはと共に教室を走り出ていた。
「ちょっと、こらー!!!」
 背後からそんなアリサの声を聞きながら、私は触れ合う温もりと、なのはの意図が解らずただその手を握り返した。
 
 
 
「ご、ごめんね?」
 下駄箱で靴を履き替えていると、なのはがしょんぼりとしながら謝ってきた。
「え、どうして謝るの??」
「だ、だって……」
 素直に解らなかった。どうしてなのはが謝るのか。だって、私は嬉しかったから。
「本当だったら、みんなと一緒に帰るのに……なんだか、今日はフェイトちゃんと二人で帰りたかったの」
 そんなことを言われて、私の胸が熱くならないわけがなくて。でも、別になのはには他意はなくて。きっと、ただの思いつきなんだと思う。けど、それでも、私は嬉しかった。
「ううん、大丈夫だよ?」
 だから、そう言って私は履き替えた靴を仕舞い、なのはへ手を差し伸ばす。
「帰ろう?」
 きょとんとしているなのはへそう声をかけて、ほんのりと頬を染めるなのはを愛しく思い、伸ばされた手を優しく、愛しく握り、私達は岐路へ着いた。
 
 
 
「お邪魔しまーす」
 なのはの家を入る時と、部屋に入る時にそう挨拶をし、なのはに招かれるままベットの横に座った。
「天気、ちょっと悪いね」
 その言葉に、窓から見える空を眺める。
「そうだね、雨、降るかな?」
 二人で窓を見上げ、静かな時間を過ごす。そんな時間が私はすごく好きで、すごく切なかった。
 雲が雨雲に見えてきた頃、肩に暖かい温もりを感じた。
「……なのは?」
「あ、ごめんね」
 慌てて体を起こすなのはと、離れていく温もりに少し、ううん、すごく淋しかった。
「眠いの?」
「うーん、どうなのかな」
 どこか眠たげな声で答えるなのは。そうは言ってるけど、目は少し伏せ目がちで、すごく、可愛かった。
「眠っても良いんだよ?」
「うん……」
 そうは言っても、寝ようとしないなのは。そんななのはが可笑しくて、私はくすくすと笑った。
「むぅ、何が面白いの?」
 少し拗ねた声で咎めてくるけど、それすらも──可愛い。
「あはは、なんでもないよ」
 そう言って他愛もない話をして、心地良くて幸せな時間が過ぎる。ふと気付けば外は暗くなり、少し、雨が降り出していた。
「あ、雨……降ってきちゃったね」
「そうだね」
 ちらりと、時計を見ればいい時間になっていた。
「なのは、私今日は……」
「あのね」
 なのはは、帰るね、と告げようとした私の言葉を遮った。
「今日は、このまま泊まって、いかないかな?」
 そう、誘われた。けれど、私は……すぐに答えられなかった。だって、泊まるつもりはなかったし、何より……今では、一緒の部屋で寝ることに抵抗を覚えてしまっているから。
「……ごめんね、今日は帰るよ」
 だから、せっかくの誘いを断り、立ち上がろうとした。しかし、なのはに手を握られ、私は固まってしまった。
「どうして、避けるの?」
 そして、告げられるその言葉。気付かれていた。ううん、正しくは気付かれてはいない。私の想いには。
「避けてなんて、ないよ」
 そう反論はするけれど、なのはは聞いてくれない。
「だって……!」
 なのはがそう叫んだ瞬間、空が光った。
「っ!!」
 突然の音に驚いたなのはが、私の手を引き、私はなのはへ倒れこむ形になった。
「ご、ごめ」
 慌てて起き上がろうとする私を、なのはが背に腕を回し、それを拒む。
「……やだ」
 そして聞こえる微かな声。それは少しだけ、ほんの少しだけ……震えていた。
「な、のは?」
 もしかして泣いてるの?
 それとも、雷が怖いの?
 なんて問いかけても、首をふるふると横に振るだけで、何も言ってくれない。
「なのは……」
 私は、どうすることも出来ず、ただなのはを優しく抱きしめた。
「……お願い、今日は一緒に、いて?」
 そう甘く囁かれ、私の体に電流が走る。他意はない、そうは思っても期待してしまう自分がこっけいで、みっともなくて──卑怯だった。
「大丈夫、ここにいるよ」
 倒れこんだままの体を少し直し、なのはに負担のないように抱き締め直す。
「フェイト……ちゃん……──」
 なのはが私に何かを言ったけれど、外の雨音と雷の音で、それは……聞こえなかった。ううん、きっと聞こえていた。でも、私はそれをなのはの寝言だと、感じることにした。
「今日だけ、だよ?」
 そう言って、震えるなのはの体を抱き締めて、私となのはは眠りについた。
 聞こえる雨音が子守唄となり、服越しに伝わる温もりに身を委ね、私は、意識を手放した。
 
 夢を見た。
 なのはと二人で手を繋ぐ夢を。
 笑顔で笑い合い、幸せそうな私達を。
 
 いつの日か、君に好きだと伝えたい。
 そして、君を好きだと──胸を張って言える日が来ることを……。
 
 
 
           ~ Fin

 

 

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