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2009年7月16日 (木)

調子に乗るなよ

 そんな台詞をリアルで、しかも真顔で言われるなんて微塵も思わなかった稀凛です☆
 
 
 
(´・ω・`)
 
 
 
 さすがに凹む(笑)
 でも最近は意外と歯止めが効くようになってるみたい。偉い偉い☆←当然
 
 
 
 今日は、先日バッドエンドなんて書いたからラブ分が欲しくて書いたSS。若干シリアス風味だけど、これはラブだ!!!←
 ということで、かなりやっつけだけどご覧下さい(*´∇`*)←
 
 いや、あの、バイト中にちょろちょろやってるから集中出来n(ry
 でもでも、もうすぐウィルコム復活なのー!なのー!なのー!!←うるさい
 ではでは、なのはとフェイトの【kisses with the hand.】です。ちょっと文章構成がアレな感じですが……ひゃっほーい←脱兎
 パチパチ拍手(o・ω・o)㍍⊃

 

   - kisses with the hand.  -

 

 
 いつも隣には彼女がいて。
 いつも手を繋ぐのが当たり前で。
 すぐ傍で見られる笑顔が大好きだった。
 
 でも、いつからだろう。
 
 そんな当たり前のことが恥ずかしくなって、少しずつ距離を置くようになったのは。
 嫌なわけじゃなかった。
 ただ、手を繋ぐことが、傍にいることが上手く出来なくなったんだ。
 こんなにも好きなのに。
 
 
 好き、だから。
 
 きっと、上手く出来なくなったのかな。
 
 私は、彼女が好き。
 大事な人で、きっと彼女よりも好きになる人はいないって、なんでだか思ったんだ。きっとそれは直感でも、予感でもなくて、真実。
 
 
 恋をしてる。
 
 こんなにも難しいことなんて、知らなかったんだ。
 
 ねぇ、なのは。
 君は、誰かに恋してる?
 
 
 
 

 

 
 
「フェイトちゃん、一緒に帰ろー」
「あ、なのは」
 帰りのHRを終え、帰り支度を済ませたなのはが、フェイトの元へ来た。
「ちょっと待ってね、明日の予定だけ確認するから」
 そう言ってフェイトは、間違いのないように、しかし少し慌てる風にしてノートへ予定を書き込んでいく。
「そういえば、今日の宿題どうしよう……」
 宿題。それは明日提出すべきもので、よりによってフェイトの苦手な国語だった。予定を書きながらそれについて思い悩むフェイトと一緒になって、なのはまでも一緒に悩みだした。
「そうだね……あ、良かったら今日一緒に私の家でやろっか?」
 名案、と言わんばかりの笑顔で提案するなのは。
「え、良いの?」
 なのはも多少国語は苦手だが、フェイト程ではない。そんななのはの申し出をフェイトが断るはずもなかった。
「もちろんだよ! じゃあ今日このまま私の家においでよ」
 なのはが嬉しそうにそう言って、フェイトは少しだけ戸惑った。
 フェイトは自分でも何に戸惑ったのかははっきりとはしないけれど、どこか緊張する自分を自覚する。
「えっと……」
 すぐに返事が出来ず、迷うフェイト。そんな二人に少し離れた場所から声がかかった。
「なのは、フェイト! 今日あたしの部屋で宿題しようってすずかと話してるんだけど、あんた達はどうする?」
 パーフェクトバイリンガルなアリサからのお誘いだった。傍にはすずかとはやてがいた。
 フェイトは、『アリサがいれば宿題がすぐ終わるかも』と考え、なのはと一緒にお呼ばれしようかなと思い、返事をしようとした。が、
「だーめ、今日はフェイトちゃんと大事な用があるの!」
 なのはのその一言でそれは叶わぬことになってしまった。しかし、そのことよりも、なのはの言葉に驚きを隠せなかった。
(大事な、用?)
 先ほどまで、アリサ達と同じように宿題の話をしていたはず。それなのに大事な用ってなんだろう。フェイトはクエスチョンマークを浮かべながらきょとんとなのはを見ていた。
「ほら、フェイトちゃん! 早く行こう!」
「あわわ、待ってなのは!」
 幸い帰り支度を済ませていたフェイトの手を握り、なのはは勢いよく駆け出した。
「こら!! あんた達、国語苦手なくせに何言ってんのよー!!」
 教室から出て行く瞬間、そういうアリサの声を背中に浴びながら二人は飛び出していった。
「ったくもう、何考えてるのよ」
 残された三人は、主にアリサがぶつぶつと文句を言う。
「まあまあ、ええやん。困るのは二人やし?」
 なんて笑うはやて。二人の事をどうでも良いと思ってるわけではなく、本当に心の底から楽しんでるようだった。
「じゃ、私達も帰って宿題やろっか」
 責めるわけでもフォローするわけでもなく、敢えてマイペースを貫くすずか。
「全く、明日どうなったって知らないんだから!!」
 そうは言いながら、明らかに気にしてるアリサ。そんなアリサを見て、二人は隠れて笑いながら帰路へ着いた。
 
 
 
 
 
「ねぇ、フェイトちゃん?」
 帰り道、他愛もない話をしながら歩いていると、ふとなのはが不思議そうに名前を呼んだ。
「どうしたの? なのは」
 そんななのはに、なんでもない風に返事をするフェイト。
 本当は、気付いていた。
 なのはが何を聞きたいのか。
 大事な用、そう言ってアリサ達の誘いを断った時点で少し予感はしていたから。
「あの、ね? 勘違いだったらどうしようかなって迷ったんだけど、聞いても良いかな?」
「うん、いいよ?」
 本当は、何を言われるか怖い。けど、このままうやむやにして、なのはと離れる方がもっと怖い。
 だからフェイトは、何も変わらぬ振りでなのはの言葉を待つ。
「フェイトちゃんって、ちょっと、最近……わたしのこと、避けてる、かな、なんて……」
(……やっぱり)
 フェイトは、予感通りの言葉が来たので、冷静にいられることが出来た。心中は結構な乱れ具合だが。
 言いにくそうにするなのはだが、その瞳が真剣で、冗談で受け答え出来るとは思わなかったし、するつもりもなかった。
「避けては、ないよ」
 嘘ではない。フェイトがなのはを避けるなんて天地が引っくり返ってもないだろう。
「……本当?」
 それでもまだ不安そうななのは。さすがのフェイトもここまで不安そうにされると、困ってしまう。
 
 ──私はなのはが好きだから。
 
 なんて言葉が言えるはずもなくて。
 それに、そこまで不安な顔を見せられると……少し、期待してしまうから。
 確かになのはもフェイトのことを好きだろう。でも、フェイトの好きと、なのはの好きでは相違がある。
 それはフェイトの思い違いなのか、そうでないのかは不明だけれど。
「でも、どうしてそう思うの?」
 フェイトは尋ねた。
 心当たりは、ある。
「なんていうのかな……ちょっと、フェイトちゃんを遠く感じたっていうか……」
 言葉を捜すように、今度はなのはが困る番だった。
「いつもね、帰る時はフェイトちゃんからでも、わたしからでも手を繋いでたのに……いつからだったかな、なんだかそれが普通に出来なくて……」
 フェイトは、なのはの言葉を静かに聞いていた。
「なんていうか、わたしもね、手を繋ごうって言うのも恥ずかしくて、でも、手が繋ぎたくて……だからって、無理に繋いだりしたら迷惑かなって思っちゃったんだ」
 その言葉を聞いて、フェイトは驚いた。
(なのはも、恥ずかしいって思ってたの?)
 声に出そうになる言葉を飲み込んで、内心で首を振る。きっと、なのはの場合は子供じゃないのに、そういう意味合いだって勝手に決め付けていた。
「なんで恥ずかしいのかとかは、よく解らないんだけど、でも、恥ずかしくても、手を繋ぎたかったの。そんな時かな、なんだかフェイトちゃんは、なのはと手を繋ぐのを嫌がってるのかな、って思ったの」
「嫌なんてことないよ!」
 思わず、なのはの言葉に反論をしてしまった。だってそれはフェイトにとっては有り得ない言葉だったから。
「フェイト、ちゃん?」
 急にフェイトが叫んだことで、なのはが驚いてしまった。
「ご、ごめん」
 そんな自分に恥ずかしくなって、フェイトは俯いた。
 なのはは、フェイトのその姿を見て、思わず笑いを漏らす。
「ねぇ、フェイトちゃん。教えて欲しいな? どうして手、繋いでくれないの?」
「だ、だって……」
 言うのを逡巡するけれど、今言わなければどうなるのかが解らない。そう思ったフェイトは意を決して言葉にした。
「なんだか、手と手が、キス……してるみたいで」
 フェイトは改めて口にして思った。なんて恥ずかしいことを言ってるんだろう。そもそも、そんな恥ずかしいことを思っていた自分がおかしく感じた。
 しかし、なのははそうじゃなかった。
「あ、そうだね! うんうん、確かにそんな感じがする!」
 当の本人であるなのはは、フェイトの言葉に満面の笑みで納得の意を表した。
「へ、変じゃないの?」
 手と手がキスなんて、変なことを思ってるなんて言われると思っていたフェイトは驚いた。なのはは、フェイトの予想を大きく上回った反応ばかり示してくれる。
「変だなんて思わないよ! なんだか素敵だね!!」
 歳相応な笑顔で、でも、どこか綺麗な笑顔を浮かべるなのは。そんななのはを直視出来なくてフェイトは上げた顔をすぐに俯ける羽目になってしまった。
「んー、でもちょっと不満はあるかな?」
 そんなフェイトを気にするわけでもなく、なのはは言葉を続ける。
「……不満?」
 チラリ、と上目遣いになりながらフェイトはなのはを盗み見る。
「うん、だって……」
 その時、フェイトはなのはと目が合ってドキリとした。そして、同時にとんでもない言葉を耳にする。
 
「フェイトちゃんはわたしとそうなるの、嫌なの?」
 
 解ってる。なのはが特に意識してそう言ってるわけじゃないのは。でも、やはり気持ちが、心がその言葉に反応してしまう。
「なのはは、嫌じゃ、ない?」
「もちろんだよ!!」
 フェイトの言葉を、体全体で否定するなのは。そんななのはが嬉しくて仕方がなかった。
「だって、なのははフェイトちゃんが好きだから!」
 そう言って笑うなのはは、すごく優しくて、可愛くて、愛しくて──残酷だった。
「ね。だから……手、繋いで帰ろう?」
 そう言って差し出された右手。
 もう、この手を拒否することはフェイトには出来なかった。
 そして繋がる手と手。
 二人を隔てるものは何もなかった。
 
 
 ──今は、このままで良いのかな。
 
 
 胸が温かくなるのを感じて、フェイトは手を握り返す。
 今この瞬間を胸に刻み込むようにして。
 そしてフェイトは心に感じた。
 確かな温もりを。
 
 
 それはとても温かくて、熱いくらいの想いだった。

 

                - fin~

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