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2009年7月 1日 (水)

下半期突入\(゜ロ\)(/ロ゜)/

 早いなぁ、早いよ。下半期になるのが。あっという間に上半期を終えてしまいましたとさ(´・ω・`)
 そして、上半期を終えて得たものは……なんだろう?
 下半期を迎えて、思うことは……なんだろう。
 最近、焦燥に駆られたり駆られなかったり。

 が ん ば れ な い け ど 、
  が む ば ら な きゃ !
 
 今日は、小話書いてみましたー。ちょっと早い七夕話(*・ω・)
 なのはとフェイト話の【Style】(゚∀゚*)
 当日にUPすれば良いんだけど、しばらく七夕週間になるかもな予感←曖昧
 パチパチ拍手㍍⊃

 

   - Style -

 

 ──……イタイ
 深夜、眠れないまま暗闇を見つめていたら、そんな『声』が聞こえた気がした。
「……なのは?」
 隣に眠る存在に声をかけてみるけれど、返って来るのは穏やかな寝息だけ。
「違うんだ……」
 なのはを起こさないように、そっと身体を起き上がらせる。そしてなんとはなしに、窓から見える青い空を見つめる。そこに見つけた一筋の……いや、幾筋の光。
「わぁ、綺麗……」
 そっと手を伸ばしてみるけれど、恐らく触れられるのは窓ガラスだけで。しかし、実際手が触れたのは温かな温もりだった。
「どうしたの?」
 そう言って伸ばした手を遮るもう一つの手。
「ううん、あれがね、すごく綺麗だったから……」
 後ろから遮ったその手を優しく包み込み、後ろを振り向くと、寝ていたはずのなのはが私と同じように身体を起こしていた。
「ごめんね、起こしちゃった?」
 空いている手で、そっと髪に触れて軽く梳いてあげる。不意に香るシャンプーの香りが、切なく愛しく胸を締め付ける。
「ううん、大丈夫だよ」
 気持ち良さそうに、軽く伏せ目がちにするなのは。
「それより……」
 話をしながら、軽く腰に手を回して抱きついてくる。柔らかくて、温かいなのは。こうして抱き締められるのは珍しい、かな。いつもは私が抱き締めてるからね。
「あれ、何か知ってる?」
 そう言って目線を空へと移す。その目に映るのは、私がさっきまで見ていた幾筋の光。
「ううん、なのはは知ってるの?」
 空に浮かぶそれは、星で出来た道のようなものだった。
「あれはね、天の川って言うんだよ」
「あまの、がわ?」
 そうだよ、と言って笑うなのはの横顔はすごく綺麗で、月明かりのせいか、どこか神秘的に見えた。
「あれはね、アルタイルとベガが、一年に一度だけ逢う事を許されるの。その為に架けられる橋、みたいなものなのかな。それが天の川。そして、その逢うことの許される日、それが今日、7月7日の七夕なんだよ?」
「そう、なんだ……」
 アルタイルとベガ。こっちに来た頃に、何かの本で読んだことがある。織姫と彦星の悲恋の様な純愛の話。そこに出てくる天の川を目の当たりにしたのは、初めてだった。
 そんな二人が、一年に一度だけ逢う事を許される七夕。なんだか、すごく淋しいことだなって素直に思ったのを覚えてる。だって、一年に一度しか逢えないなんて……きっと私なら耐えられない。いつもの空には天の川なんてないから、あれがないと逢えないんだよね……一年も待つ事、出来るのかな……。
 なんてことを思いながら、空を見ていたら、涙が頬を伝った。
「……あっ」
 織姫や彦星に感情移入したわけじゃない。ただ、私だったら……って、少し思っただけだったのに。流れ出した涙は、簡単には止まってくれなかった。
「……フェイトちゃんは淋しいって思うの?」
 なのはは、静かに流れ落ちる私の涙を、そっと手で拭いながら、そんな問いかけをする。
「どう、かな。うん、きっと逢える喜びよりも……逢えない辛さが、淋しさが強いと思うんだ」
 揺れる視界に浮かび上がる蒼。ただそれだけを見つめて、気持ちを、想いを吐露する。
「わたしは、ちょっと違うな」
 視界の蒼が少し近付いた。と、思えば、温かい温もりにぎゅっと包まれた。一瞬遅れてから、抱き締められたんだって気付いた。
「確かに、一年も長い間逢えないのは辛いし、淋しいし、切ないって思うよ。でもね、二度と逢えないよりは、すごく幸せなことだと思うよ」
 耳元で聞こえるなのはの声。心地良くて、胸にすっと染み込む様な言葉と声。
 でも、私はどうしてもそうは思えない。強がっていたって、越えられないものもあるから。だからって、忘れることも出来ない。きっと逢えないなら、声を頼りに走り続けるよ。辿り着けないとしても……。
 そんな私の心境を知ってか知らずか、なのはが優しく──鋭く囁く。
「期待しても裏切られて、置いていかれるのが……怖いの?」
「っ」
 かつての私を知っているなのはだからこそ、私の闇を知っている。ううん、違う。知ってるだけじゃない、なのははそんな私の闇を、一緒に背負ってくれている。だからこそ、嫌でも解るのかな。
「心配いらないよ」
 そして私の身体に響く温かな声。
「たとえ遠くにいても、逢えなくても、誓いがあるんだもん。それを糧に生きていける。わたしは、そう思うよ」
 そう言って、肩越しで笑っているなのは。
「そ、っか……。7月7日に逢う。その誓いがあれば、毎日を生きられるってことなのかな」
「うん」
 ゆっくりとした時間。なのはの声を聞きながら、温かい温もりに身を委ねていると、不意に襲う睡魔。
 そして眠りに落ちる瞬間、さっきの『声』を聞いた気がする。
 ──アイタイ
 それは、きっと織姫と彦星の想い。
 
 
 
   - The Star Festival

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