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2009年10月22日 (木)

笑顔≠シアワセ

 なんか、最近LOVEマシーンとか、モー娘。のカバー曲が出たみたいですね。今日有線で流れてきてびっくりしましたwww
 なんだか懐かしくなってモー娘。の曲が聴きたくなった稀凛です。【男友達】って曲がずっと好きで、この間なぎーと二人で遊んだ時に歌詞をちょっと変えて遊んで歌ったんですけど、かなり切ない曲になって泣きそうでしたwwwwww
 
 今日はなのフェイ短編で【いつか笑顔、いつも笑顔】です。解る人には解る、ボカロの曲ですね。すごく良い曲なので聴いてください、是非。
 タイトルと、SSのイメージを曲からいただきました。追記よりご覧ください。
 少し雑な部分がありますが……すみませ(´・ω・`)
※以前出版した合同誌【Alternative】に関して※
 考え中なのですが、今後参加予定にするイベントにて再販をするかも知れません。今手元の部数が少なく、せっかく希望してくださる方がいるのに手元へお届け出来ないのは残念なので……。もし再販することになった場合、連絡はこちらでいたします。
 パチパチ拍手(o・ω・o)㍍⊃

 

   - いつか笑顔、いつも笑顔 -
 
 
 
 きっとそれは、虫の知らせ……だったと思うんだ。
 
 
 いつも通りみんなと学校へ行って、授業を受けて、お昼ご飯を一緒に食べて、笑い合って……楽しかったし、いつもと同じ風景だと思ってた。
 でも、いつもは感じないのに……今日は何か違和感を感じた。
 
 それは──なのはの笑顔に。
 
 最初は気のせいかなって思ったんだ。目が合っても、いつもみたいにニコッて笑ってくれたし。思わず私も笑い返したけど……上手く笑えてたかな。なんて、そんなことをしていたらアリサに怒られちゃったけど……なんだか、棘みたいに引っかかったんだ。
 
 
 
「えっと、今日はちょっと早く帰らなきゃいけないから……先に帰るね」
 放課後、帰り支度をみんながしていたら、なのはがそう告げた。
「何よ、そんなに急な用事なの?」
「うん、ごめんね?」
 アリサが少し不服そうに尋ねると、なのはは少し苦笑を浮かべて肯定する。
「あ、なのは。それなら私も」
 そう言って手早く支度を済ませようとしたけど……
「大丈夫だよ、フェイトちゃん。今日はゆっくりみんなと帰って、ね」
 笑顔でそう言われて、私は何も言えなくなってしまった。
「ごめんね、みんな。それじゃ、また明日」
 なのははそう言うと、教室を出て行った。
 
 
「……変ね」
「……変だね」
「……明らかにおかしいな」
 なのはが見えなくなってから、口々にそう言うアリサ達。
「何、あんた達、喧嘩でもしてるわけ?」
「け、喧嘩なんてしてないよ!!」
 思わぬ言葉に、びっくりして少し大きな声で答えてしまった。
「はいはい、そうよねー……じゃあ一体何だってのよ!」
 どこか不機嫌そうにアリサはそう言うけど、私は不安で仕方なかった。
 確かに今までにも同じようなことはあったんだ。仕事とか、家の事情でなのはが一人で先に帰ること……。でもいつもだったら、もっと残念そうにして、こんな風にすぐ出て行こうとはしないのに。
「また呼び出しとかか?」
 はやてが少し呆れ気味にそう言う。
「でも、そういう時はなのはちゃん、ちゃんと教えてくれるよね?」
 すずかもちょっと戸惑ってるみたいで。ちょっと心配そうに呟く。
「ほーんと、だったらなんだってのよ」
 面白くなさげにアリサがそう言って鞄を手に取る。
「ま、いいわ。とりあえず私達ももう帰りましょう」
 
 
 
「はぁっはぁっ……っ、はぁ」
 授業以外でこうして走るのなんて、なんだか変な感じがする。体育の授業では何も持たないけど、今は手に鞄を持っていて、しかも制服だから少し走りにくい。
「……っ、はぁ、はぁ……」
 それでも、私は早める足を緩めない。緩めたくない。
 
 ──……ご、ごめんね! 私も用事思い出したから先に帰るね! また明日!!
 
 そう言って私が教室を飛び出したのは、少し前の話。
 用事なんてないけど、なのはが気になったから。なんだか……気になったんだ。
「っ……はぁ、はぁ……はぁ」
 それからすぐになのはの家へ行ったけど、なのはは家にいなかった。
 
 ──……なのは? なのはならまだ帰ってきてないけど?
 
 家にいた美由希さんが、そう教えてくれた。美由希さんにお礼を告げた私は、こうして行く宛てもないまま、走り続けている。
 なのはがどこにいるかなんて解らない。でも、じっと待っていることはしたくない。
 
 
 早くなのはに逢いたい!!
 
 
 海鳴臨海公園が見えてきたところで、私は少し足を緩めた。まだ上がっている息を整えながら、私はゆっくりと歩を進めた。
『……なのは』
 少し緊張しながら、思念通話で呼びかける。
 返事は、ない。
 でも、ここで私は引き返したくなかった。
『ねぇ、なのは。どうしたの?』
 ここになのはがいるかは解らない。けど、なんとなく、近くにいる……私はそう感じた。
『なのは』
 大丈夫? そう聞こうとしたけど、聞けなかった。大丈夫なんて無責任な言葉、言えない。
 何も知らない私、何も解らない私、何もしてあげられない私。
 でも……そんな私でも一つだけ出来ることがあるんだ。
 
 それは、傍にいること。
 一緒に、笑うこと。
 全ての感情を分け合うことは出来る。
 
 いつかの私を救ってくれたみたいに、私はなのはを救いたい。いつも笑顔でいて欲しい。
 
 あの日ここで告げてくれた、なのはの想い。なのはの涙。なのはの笑顔。
 私は何一つ忘れない。忘れることなんて出来ない。
 
 そっと手すりに手をかけて、空を見上げる。今日は綺麗な青空だった。時が過ぎ、沈む夕日で紅く染まる空。
 
 ──……なんだかね、こうして夕日を見てると……フェイトちゃんと一緒にいるみたいに思うんだ。
 
 変かな、なんて少し照れくさそうに笑った君を忘れない。
 あの日の君の頬が赤く染まっていたのは、夕日のイタズラなのか、そうでないのか……私には解らない。けれど、あの時の笑顔がすごく──綺麗だった。
 薄っすらと見える月。いつも夜空に浮かび、月明かりで私達を照らしてくれる。
 時には優しく。
 時には切なく。
 
 
 
 月になって、いつも君を見ていたい。
 
 風になって、いつも君に触れてたい。
 
 鳥になって、いつも君の傍にいたい。
 
 
 花のように、いつも君に笑っていて欲しい。
 
 
 
『なのは……なのはに逢いたいよ』
 私は、心に溢れる想いをそのままなのはに伝える。
 届くかどうか解らない。
 それでも、伝えたい想いがあるんだ。
 
 いつでも、どんな時でも笑っていて欲しい。
 嘘偽りのない、本当の笑顔で。
 それは簡単なことじゃないけど、一緒にいれば出来る気がする。
 
 ううん、違う。
 私が、なのはに笑顔をあげたい。
 雨のあがった空のように、綺麗で澄んだ笑顔を。
 
 
 
「……フェイトちゃん」
 不意に聞こえた愛しい声。
 ゆっくりと振り返れば、そこになのはがいた。
「なのは」
 今度は、ちゃんと声にして伝えられる。ただそれだけのことなのに、すごく嬉しかった。
 少し目を潤ませているなのは。何がなのはにあったのか、どうしちゃったのか、私には解らない。でも、今こうして傍にいられる。
 一人じゃなくて、二人でいられる。
 
 それだけのことだけど、私は心が温かくなるんだ。
 なのはは、どうなのかな?
 
 少し悲しそうに笑うなのはに、そっと手を差し伸ばす。
 一瞬、怖がるなのはだったけど、手と私を交互に見てから、そっと手を取ってくれた。
 私はそれを感じ、優しくその手を引き寄せる。なのはの体ごと。
「……なのは」
 ぎゅっと抱き締めて、なのはの温もりを感じて、私は名前を呼ぶ。
 それだけのことだけど、それは泣きたくなるほどシアワセで。
「なぁに、フェイトちゃん」
 優しく、どこか安心しているようななのはの声。それがくすぐったくて、嬉しくて、私はまたぎゅっとする。
「呼んだだけ」
 私がそう言うと、なのははくすくすと笑った。笑ってくれた。いつもより少し、子供みたいな笑い方をしたんだ。
 
 
 
 ねぇ、なのは。我慢なんてしなくて良いんだ。泣きたかったら、泣いて良いんだよ。
 でもお願い。一人で泣かないで。
 寂しかったら、辛かったら、私も一緒に泣いてあげる。
 きっと涙が、全て綺麗にしてくれるから。
 それから一緒に笑おう。
 俯かないで、前を向いて。
 
 ほら、こんなにも世界は光で満ちてるんだ。
 それを私に教えてくれたのは……なのは、君なんだよ。
 
 だから、なのは。
 いつかくれた君の笑顔。
 いつも私の傍で見せていて。
 
 
 ──……大好きだよ、なのは。
 
 
 
 私はそっとなのはの手を取って、誓いを立てる。
 いつどんな時だって、傍にいることを。なのはのことを、一人にしないって。
 それはこうして隣にいなくても、心はずっと君と共に……。
 
 
 
     - Amour eternel...

 

 

 

 

 

 

 

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