素直ですか?
わふーい。今日はYahoo!がピンクリボン運動応援で、TOPが綺麗なピンクでした。可愛い可愛い。けど、稀凛はピンクリボンよりも、TOPの右上にあったポケモンメイズランドのお知らせに興味を惹かれましたすみません。
今日は脈絡なく、短編【偽り】です。なのはとフェイトのお話。甘いわけでもなく、BADENDなわけでもなく。フェイトの片想い独白に近いです。最近寒くなってきたから、こういった脈絡の無い短編が増えると思います←イミフ
パチパチ拍手(o・ω・o)㍍⊃
──……うそつきは、嫌われる。
それは常識並にみんなが思ってる事で。でも、世の中にはついて良い嘘と、悪い嘘があるみたい。なんだか、矛盾してるなぁーなんて思った。
けど、私は否定しない。
だって……私はいつだって嘘をついているから。
- 偽り -
嘘をつく時は、別につこうと思ったり、つきたくてついてるわけじゃない。
それは私の勝手な言い分。
後から責められるのは私。
でも、嘘をつくことを止めない私。
そうじゃないと、保てないから。
何を?
全てを。
毎日嘘をつき続けるのには慣れてしまった。
嘘で固められた私を、キミは嫌いになるのかな?
でも、大丈夫なんだ。だって、この嘘はばれることがない。
私以外に本当を知る人はいないから。
「フェイトちゃーん、帰れそう?」
明日の予定をノートに記帳していたら、なのはがやってきた。私も含め、みんな同じ制服を着ているのに、どうしてか、なのはだけが無性に可愛く感じる。
それは、私がなのはに恋してるから。
……なんて、誰に言ってるわけでもないのに、一人でそんなことを反芻して恥ずかしくなってきた。
「うん、大丈夫だよ」
手早く荷物をまとめて、私は支度を済ませる。なのはに笑って見せれば、なのはも笑ってくれる。そのことが嬉しかった。例えその笑顔が、私だけのものでなくても。
「うぅー……もう、冬なんだねぇ」
一陣の風によって感じた寒気に、なのはは身を震わせた。今の季節は、コートを着るほどは寒くなく、しかし、制服だけでは心細い、そんな季節だった。
「今年は、雪、降るのかな?」
私は空を見上げて、ポツリと呟いた。雪が見たいと思ったわけでもなく、ただ無意識に漏れたそれ。
「……どうなのかな」
なのはも曖昧に答える。お互い雪が嫌いなわけじゃないけど、ただ今はまだ、素直に雪を受け入れられないだけで。
「そういえば、はやてちゃんもうすぐお仕事から帰ってくるんだって」
パッと笑顔に変えたなのはが、そう教えてくれた。
「……そっか、じゃあ今度みんなでご飯食べようよ」
優しいなのはの気遣い。人の痛みを解る人。だから、惹かれたのかな?
私には癒えない傷がある。
なのははそれを知ってる。
救ってくれたのは、なのは。
だから、私はなのはの為になりたい。
けど、私に出来ることは少なくて。
「もし雪が降ったら、はやてと一緒に海を見に行こうね」
「え……?」
「きっと、みんなで会いに行けば、リインフォースも嬉しいと思うんだ」
会いに行く、それは比喩表現かもしれないけど、本当にそう思う。はやての持つ傷も、簡単には癒えない。でもその傷は、とても優しくて温かいものなんだ。
はやては以前、そう教えてくれた。自分にとっては大事なものだって。
じゃあ、私の傷はどうなんだろう。
そう思っても、やっぱり私は素直に受け止められない。きっと、はやては大人で、私は子供なんだと思う。
「っ、なのは?」
少し、空に引き込まれるようにボーッとしていたのか、なのはが私の手を掴んだことに驚いた。
……ううん、違う。
本当はその温もりが、すごく優しくて、愛しくて、怖くなったんだ。
「なんだか、こうして手を繋ぐのって久しぶりだね」
照れ笑いを浮かべるなのはを見て、私は胸が苦しくなった。
私達がいつから手を繋がなくなったのか、思い出せない。でも、どうして繋がなくなったかは覚えてる。
──……なのは、恥ずかしいよ。
いつだったか、私はそう言って、私の手に触れたなのはの手を優しく振り払った。その時のなのはの顔を今でも忘れない。傷ついたような、驚いたような、そんな表情で。でも、なのははすぐに笑顔を浮かべてごめんね、と謝った。
恥ずかしかったのは本当だった。けど、手を振り払うつもりなんてなかったんだ。
ただ、どうしても触れるのが怖かったんだ。
これから先、私となのはの関係がどうなるかなんて解らない。だからこそ、触れられることに慣れたくなかった。
なのはがいない世界でも、生きていけるようにならなくちゃ。
そんなことを思っていたんだ。
でも、こうして触れて思う。
私は、なのはのいない世界でなんて生きていけない。
触れられないのは、淋しい。
ずっと、こうして繋いでいたい。
一人にしないで。
この手をずっと離さないで……。
そんなことを思いながら、なのはと二人で歩く。家に着くまでの、短い時間だけど……ずっとずっとこの温もりを感じていたかった。いつでも思い出せるくらい、体に刻み込みたかった。
「それじゃあ、フェイトちゃん。また明日ね」
無常にも時は過ぎ、分かれ道へとついた。なのははそう言いながらも、繋いだ手を離さなくて。
「……うん、また明日、なのは」
そして私から手を離す。
一瞬、なのはの手がビクッてしたけど、私は気付かない振りをして離す。きっと、それは寒さのせいだから。ほら、触れ合って温かかった手も、今はもうこんなにも冷たくて。
「バイバイ」
なのはに手を振り、私はその場を後にする。
背後に感じるなのはの小さな小さなため息。一言、そう、一言あればすぐにでも私は踵を返す。けれど、いつだってなのはは何も言わない。ただ、ため息を吐いてその場を後にするんだ。
なのはが、好きだよ。
この気持ちは伝えていないけど、本当は届けたい。
手だって本当はずっと繋いでいたい。
でも、私はいつだって本当を隠すんだ。そして、自然と吐き出される嘘の塊。
ねぇ、なのは。名前を呼んで。それだけで私は、勇気が出るんだ。
でも、ごめん。今はこうして傍にいられることだけでも嬉しいんだ。
だから、いつの日か。
嘘じゃない、本当の私の言葉。
聞いてくれるかな?
- Fin~
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コメント
うん、いいですね。
フェイトらしくて。
切なくて、でも希望もある、そんなバランスが自分にはちょうどいいです(笑)。
投稿: SI | 2009年10月 3日 (土) 13:40
ありがとうございます☆
フェイトらしいって言っていただけて良かったです。ちょうど良かったみたいで嬉しいです(´・ω・*)
投稿: 稀凛が返信 | 2009年10月 3日 (土) 16:58