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2010年2月11日 (木)

バレンタインまであとちょっと!

 と、同時にイベントまであとちょっと!
 明日は休日!
 学校休み!
 なのに、天気予報では雪らしい!
 引きこもり決定? な、稀凛です。
 
 自宅のノーパソが何故かmsnのメッセンジャーが繋がらず、面倒だけど、まだインターネットのセットアップを済ませていなかったデスクトップに無線LANを繋ごうとしたところ……何故か全く無反応で泣きたくなった稀凛です。なんなんだし。仕方ないので部屋の配置を変えて、有線LANが繋がる位置に移動させようかなって思ってます。ほら、ちょうど良いことに明日は休日ですから^^♯
 
 
 今日は比較的早めに帰宅出来たので、音楽漁りをしつつ、ボーッとしてたらSS書きたくなったので、せっかくなのでバレンタイン的なSSを書こう! と思い立って書いてみました。
 しかし、何故かハッピーエンドでない。片想い話になりました。あ、バッドエンドではないので大丈夫ですよー!!!!
 短編)なのはがフェイトへの片想い話【苦くて切ないチョコ】です。
 久しぶりに書いていて、楽しくなってきました。しかし、感覚が解らなくて違和感を抱きながら書いてました。途中お腹空いたのでご飯食べながら書いてたって話をしたら「器用だね」といわれました。なんだし。
 一応バレンタイン当日には、今日とは違い、甘いSSを書こうかなって思ってます。しかも設定は『保険医フェイトさんと、学生なのはさん』です。頑張ってみまーす。
 ではでは、追記より短編SS【苦くて切ないチョコ】です。少しでも多くの方に気に入っていただけますように。
 パチパチ拍手(o・ω・o)㍍⊃

 

 寒さが一段と増す二月半ば。
 息を吐けば白い吐息となって空に消える。
『フェイトちゃんが好き』
 そっと呟いたその言葉さえも、一緒に消えてしまった。
 
 届けたい気持ち。
 届かない気持ち。
 
 ……伝えたい想い。
 
 けれど、素直になるには勇気が足りなくて。
 
『なのは?』
 呟いたそれが聞こえず、聞き返す声。
『なんでもないよ』
 そう言って笑うわたし。
 
 今日も心が悲鳴を上げる。
 
 
 
   - 苦くて切ないチョコ -
 
 
 
「うぅ~、寒いよ~」
 部屋の窓を開けたわたしは、思わずそう唸る。
 昼間は少しずつ暖かくはなって来たけど、やっぱり夜はまだ冷えていて。お風呂上りの身体を冷やさないように、近くのベッドから一枚毛布を抜き出した。それに包まったからと言って、暖かくなるわけじゃないけど、ないよりはましかなって思った。
 そう、こんなに寒いのは今が冬真っ只中だから。と言っても、もう二月も半ば。三月が近付いてるんだから、もうちょっと春っぽくなっても良いのに……なんてことも思う。それに、暦の上では一応もう春が始まってるんだよね? とか、誰に言うわけでもない文句を一人ごちる。
 文句と言えば。最近の学校はちょっと、正直好きじゃない。
 時期が時期だから仕方ないんだけど……バレンタインが近いから、みんなそわそわしてるんだもん。そりゃわたしもイベントは好きだし、今年はアリサちゃん達にどんなチョコを作ろうかなって考えたりもしてる。でも、去年と今年は違うから。
 
 ──わたしはフェイトちゃんが好き。
 
 そう自覚したのはいつだったかな。はっきりとは覚えてないけど、気付いた時にはもう、どうしようもないくらいフェイトちゃんのことが好きになってた。それからはもう、自分でも可笑しいくらい普通でいられなくなった。いつもみたいに振舞えなくて、いつもみたいに笑えなくて。
 心配そうに見るフェイトちゃんの視線から逃げることばかり考えて、わたしは「本当」が見えてなかった。
 きっとフェイトちゃんは心配に思ってるだけじゃなくて、きっと不安に思ってる。
 わたしに嫌われたのかも知れないって。
 自惚れかも知れないけど、きっとそう。
 そうは思っても、わたしは今の行動を変えられない。
 面と向かってフェイトちゃんを見る勇気がない。
 こんな気持ちのまま、笑える勇気なんてない。
 
 自分に、自信が持てない。
 
 だけど、この想いだけは信じられる。
 世界の誰よりも、フェイトちゃんが好きってこと。
 
 いつも思ってたの。
 フェイトちゃんの隣にいて良いのかなって。
 いつも不安だった。
 わたし以外にもフェイトちゃんを好きな子はいる。
 いつも考えてたの。
 フェイトちゃんが他の人を好きになったら?
 
 そんなのは嫌。
 
 でも、だからと言ってこの想いは簡単には伝えられない。
 
 もうバレンタインは今週の日曜日なのに。
 わたしはまだ準備が出来ていない。
 心の。
 試作のチョコは今も手元にあって。
 想いの込めた、チョコレート。
 少し甘めに仕上げたチョコレート。
 
 
 
 わたしの気持ちに気付いていないのは、フェイトちゃんだけみたいで。
 アリサちゃん達には気付かれてる、みたい。
 恥ずかしいけど、でも、否定することなんて出来ない。
 だって本当にわたしはフェイトちゃんが好きだから。
 
『なんでそんなに不安になるのかわっかんない』
『まぁ、そうやなー。フェイトちゃんもフェイトちゃんで解りやすいからなー』
『それでも、なのはちゃんは怖いんだよね?』
 
 みんなはそう言ってくれる。でも……
 
『なのは大好きだよ』
 そう言って、照れながら笑うフェイトちゃん。
『わたしも、フェイトちゃんが好きだよ』
 好き、と伝えることが出来ても、本当の気持ちまでは伝わらない。
 ……伝わってこない。
 それは至極当然のことで。
 好きは好きでも、チガウ好きだから。
 一度、大好きだよって言って抱きついたことがあった。でも、そんな風にしても、フェイトちゃんはいつも通りで。
『私もなのはが大好きだよ』
 恥ずかしそうに答えてくれた。優しく抱きしめ返してくれた。
『……本当に、大好きだよ』
 溢れる気持ちが抑えられなくて、呟いた想い。
『え? なのは、今なんて?』
 優しく聞き返されるそれ。なんでもない、と笑いながら誤魔化す。
 
 いつからだろう、こうしてフェイトちゃんの前で取り繕うような笑い方をするようになったのは。
 いつからだろう、こうして何かがわたし達の間でズレているように感じるようになったのは。
 いつからだろう、こうして触れるだけで、泣きたくなるようになったのは。
 
『なのは、どうしたの?』
 優しく、心配そうに囁かれるそれ。
 わたしはそれに答える術がなかった。
 本当だったら、笑って離れるべきだった。
 でも、したくなかったの。
 触れているのに、それを自分から離すなんて。
『なのは?』
 名前を呼ばれているだけなのに、嬉しくなる。回されている腕に、優しく力が込められて──泣きそうだった。
『……お願い、もう少しだけ』
 そう告げたわたしは、そっと目を閉じた。
 
 
 
 手元のチョコレートを見つめているだけなのに、ため息が不意に漏れる。
 チョコレートは用意出来る。
 でも、それをどう渡せば良いの?
 友達として。
 きっとそれが一番の方法。
 ……そんなのは嫌。
 けれど、気持ちを伝えることは出来ない。
 どうして?
 好きって一言言うだけなのに。
 ……今の関係を変えるのが怖い。
 そう、これはただのわがままなの。
 今のままなら、わたしはフェイトちゃんの近くにいられる。
 ずっとずっと、隣にいられる。
 きっとこれから先、フェイトちゃんに恋人が出来ても、一番の友達としての場所は守れる。
 フェイトちゃんが誰かと結ばれるのは辛いけど……そばにいられなくなるよりは良いって思えるから。
 それでも……例えそうなってしまったとしても、このままで良いって思うわたしもいる。
 
 もう少しわたしに勇気があれば。
 もう少しわたしが自信を持てたら。
 
 少しは変われるのかな?
 
 でも、フェイトちゃんはこんなわたしにいつも優しくて。
 いつだってわたしのことを好きって言ってくれる。
 
 それだけでもシアワセだと思うから。
 
 
 
 想いが交錯しながら、わたしは窓から夜空を見上げて。
 いつも二人で見ていた夜空と一緒なのに、一人で見上げると少し違って見える。
 わたしは空に浮かぶ月を見つめ、チョコレートをかじった。
 甘く仕上げたはずのそれは、どこか苦くて、切なかった。
 
 
 
 
 
                    - Fin

 

 

 

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