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2010年11月 2日 (火)

もう11月になりましたが。

 掲載出来ずにいた、ハロウィンSSを掲載致します~。
※注意※
 なのはゲームのマテリアルである理の星光、力の雷刃、そして王の3人が一緒に暮らしてる設定です。受け付けない方は、ご覧にならないよう気を付けてください。

 
 そんなハロウィンSSは、本当なら当日の31日に掲載するはずだったんですけど、色々と予定が狂ってしまって。でも早めにこうして掲載することが出来て良かったです。

 そういえば、劇場版なのはの2ndとか、なのはゲーム第二弾が制作されてるみたいですね。ワクワクです。

 では追記よりどうぞ。マテリアル組で【ハロウィンやろうよ!】です。
 パチパチ拍手(o・ω・o)㍍⊃

               

   - ハロウィンやろうよ! -
 
 
 
 10月31日は、11月1日の万聖節の前晩で、収穫感謝祭として日で『ハロウィン』と呼ばれる行事が行われる。そんな日を楽しもうと、ここでも1人の少女が立ち上がった。
 
 
「星光! 王! ハロウィンやろう!」
 3人で夕食を囲んでいると、突然雷刃が片手を挙げて声高らかに宣言した。そんな雷刃を横目に、星光も王も我関せずと料理を口に運ぶ。
「あ、あれ? ねぇ、ハロウィン……だよ?」
 箸を持った手を挙げたまま、おろおろと2人を交互に見る。しかし、全く反応をもらえないまま雷刃はおずおずとそれを下げた。
「なんだよぉ、なんでだよ~」
 ボソボソと呟きながら、雷刃がメソメソしているとハァ~と星光がため息を吐いた。
「雷刃、ハロウィンがどうしたんですか?」
 その言葉にピクッと反応を見せ、バッと顔を上げたかと思えば目をキラキラと輝かせて星光を見る。
「星光!! ハロウィンだよ、ハロウィン! ふふん、キミはハロウィンを知ってるのか~!?」
 えっへんと言いたげに、胸を張って偉ぶって言う。さっきまで落ち込んでいたなんて微塵も感じさせない程だった。
「えぇ。以前なのはに教えていただいたので」
「……」
 星光が淡々と答えれば、予想と違う答えが返ってきた雷刃が再びしょんぼりと頭を垂れた。
「なんだよ、なのはのやつ~……」
 ブツブツと文句を言いながら、目の前の玉子焼きを箸でツンツンと突付きだした。
「雷刃、食べ物を箸で突付かないでください」
「うぅ~……!!」
 期待を裏切られたかと思えば、拗ねた行動を怒られてしまって雷刃は更に拗ねていく。
「して、そのハロウィンとはなんなんだ?」
 黙々と料理を口に運んでいた王が、突然そう尋ねる。その言葉を待ってましたと言わんばかりに、雷刃が身を乗り出して王に顔を近付ける。
「王! さすが王だよ! ね、ね、ハロウィン知りたいよね!」
「どうした、力の。近いぞ、離れろ」
 空いている手で、雷刃のおでこを押さえて押し退けようとする。しかし、グイグイと近付く雷刃を止めることは出来なかった。
「あのね、あのね、ハロウィンはお祭りなんだ!」
「祭り?」
「そだよ! なんだったかな……、確かトリットオアトリークって言ってお菓子を強請ったりするんだ!」
 目をキラキラさせながら、王に説明をする雷刃。
「ほう、トリットオアトリークとな?」
「うん。えへへ、王! トリットオアトリーク!」
「む、我は菓子なんぞ持っとらんぞ。我は与えるのではなく、もらう側に決まっているだろう」
 その王の言葉に、雷刃がニヤリと笑う。
「よーし! お菓子持ってないんだな? それじゃあ……えっと、なんだっけ……。えっと~」
「……悪戯をするんですよね」
「そ、そうだ! 王、お菓子をくれないなら悪戯しちゃうぞ~!」
「あと、トリットオアトリークではなくて、トリックオアトリートです」
「え……?」
「なんだ、力の。違うんじゃないか。我に嘘を吐くんじゃない」
「うぐぅ~……」
 星光には間違いを指摘され、王には怒られ雷刃がわなわなと震えだす。
「どうしたんですか、雷刃」
「どうした、力の」
 おかしな様子の雷刃を心配してかは不明ですが、2人がそう声をかけると雷刃がカッと目を見開いて叫んだ。
「んもぉ~!! いいからハロウィンだよ、僕はハロウィンがしたいんだよ~!!!!」
 箸を投げ捨て身を倒し、とうとうじたばたと駄々をこねだした。欲しいおもちゃやお菓子を買ってもらえない子供のように、駄々をこねる雷刃を星光は呆れて、王は気にすることもなく料理を口に運ぶ作業に戻る。
「……仕方ないですね」
 星光がそう言って席を立ち、奥のキッチンで何かの準備を始めた。
「力の、良いから料理を食え。理のの料理は絶品だぞ」
「うるさ~い!! ハロウィンったらハロウィンなんだよ~!!」
「菓子ならないと言っただろう。そう言うなら力の、トリックオアトリートだ」
「……え?」
「お前はハロウィンがしたいんだろう? そうやって言うからには菓子を準備しているんだろうな」
「え~っと……」
 むくっと体を起こし、パタパタと服を手探りする仕草を見せる。
「…………ない」
「……お前は何がしたいんだ」
 王にジトッと睨まれ、雷刃は眉間に皺を寄せながら涙ぐみだした。
「だって、だって……せっかくのイベントなんだ。こういう時くらい星光と王と楽しんだりしたいって思って、何が悪いんだよ~」
 駄々をこねたかと思えば、今度はぐずりだす雷刃。さすがの王もため息しか出ない。
「はぁ……。力の、楽しみたいのなら楽しみたいで構わないが、自らが何も用意していないのは間違っているだろう」
 まさか王にまともに叱られるとは思っていなかったのか、雷刃はこの日一番のショックを受けた表情を浮かべる。
「うわぁ~ん!! 王に叱られた~!! 王のバカァ~!!」
「おい、何故そこで我がバカと言われるんだ!」
 ワイワイギャーギャーと雷刃と王が騒いでいると、キッチンから星光が戻ってきた。
「王も雷刃も、静かにしてください」
 後ろ手に何かを持ちながら、静かに席に戻った星光が2人を嗜める。
「雷刃、ハロウィンがしたいと言いましたよね?」
「……うん」
 涙目でぐずぐずとしながら、はっきりと頷いて見せる雷刃。
「では、王と雷刃。さっきのハロウィンの言葉を、私に言ってみてください」
「「……?」」
 星光の言葉に、王と雷刃は顔を見合わせきょとんとする。けれどすぐに、星光に視線を戻し同時に口を開いた。
「「トリックオアトリート」」
 そんな素直な2人に、僅かに表情を綻ばせる星光。そして、そっと後ろに隠し持っていた物をテーブルに乗せた。
「これをどうぞ」
 星光が2人に差し出した物は、カボチャ色をしたケーキで、それを彩っているのは星光、雷刃、王の3人がジャックオランタンを囲んでいる砂糖菓子だった。
「ほう」
「え……、星光? これって……」
 見事なケーキを目の前に、王は感嘆を漏らし、雷刃は目を点にしてケーキと星光を見やった。
「先ほど、ハロウィンのことをなのはに聞いたと言ったでしょう。その時にお願いして、このケーキを作っておいたんです」
 いつもの無表情を浮かべている星光だが、その頬が僅かに染まっている。そのことに王と雷刃が気付くか否かは定かではない。
「せ……、せ~こ~!!」
「んむ、でかしたぞ。理の」
 雷刃は嬉しさの勢いで星光に抱きつき、王は満足気にケーキを眺めて深く頷いた。
「あの、雷刃……苦しいです。離れてください。王も、勝手に食べようとしないでください」
 ため息を吐きながらも無理に雷刃を離そうとしず、王が欲望のままに手を出そうとするのを制止する。
「雷刃、ハロウィンは料理を食べてからです。まずはちゃんと夕食を済ませてください」
「うん……、うんうん!!」
 すりすりと星光に擦り寄って、嬉しさを前面に出して満面の笑みで答える。
「それではこれは一旦下げます。2人とも、ちゃんと残さずに食べてくださいね」
「は~い!」
「んむ」
 
 こうしてここでも、無事にハロウィンが行われましたとさ。ちゃんちゃん。
 
 
 
                    ~Fin

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コメント

もう読みました いいですね

投稿: 魔法少女リリカルなのは同人誌 画像 | 2010年11月 4日 (木) 10:22

ありがとうございます〜!!良かったと言ってもらえて一安心です★

投稿: 稀凜が返信 | 2010年11月 9日 (火) 01:14

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