« 謹賀新年*2011 | トップページ | リリカルマジカル!! »

2011年2月14日 (月)

chocolatreday

 みなさま、ハッピーバレンタイン★

 ご無沙汰しております、稀凛です。長らく更新がなくてすみません。というか、Web拍手年末から新年の未だに未返信で申し訳ありません……。
 相変わらずコメントがなくとも、毎日ポチポチしてくださってる方がいて……もうね、毎日Web拍手見るのが嬉しいと同時に申し訳ないです!
 コメントで気付いたんですけど、確かに稀凛って拍手内SSをカテゴリーで出してないですよね……ちょっと、あのね、拍手御礼SSをね、どこに閉まったのか探し中ですので……しばらくお待ちください(;Å;)

 しかししかし! なんとか今日は無事にSSを掲載でござる!
 なのフェイで【kiss for you.】です。一応バレンタインSSです!

 あと、リアル友達がニコニコに初音ミクオリジナルUPしたので是非聴いてください。バレンタイン仕様の曲です。
 正直、稀凛はこの曲大好きです。いつか歌ってみたを……と思いつつ、良い録音環境がないので断念ですが。出来たらいいにゃー。
 【動画】【初音ミク】St.Valentine's template【オリジナル】 http://nico.ms/sm13587760

 SSの内容は曲のように憂鬱ではなく(笑)ちゃんと甘く仕上がってるつもりなので、どうぞご覧ください。
 一人でも多くの方に、まー坊のオリジナル曲と、このSSが気に入っていただけますよう──。
 あと、後ほど……と言っても今日は寝ますが、来月開催されるリリマジについての告知をさせていただきます!

 では追記より【kiss for you.】です。
 パチパチ拍手(o・ω・o)㍍⊃
 ツイッターもよろしくでござる●・Å・)つkirinrabbit_OxO

 

   - kiss for you. -
 
 
 
 私は最近お気に入りの時間がある。それは、なのはと二人で過ごす放課後の教室。
 初めは遅れてる分の授業のノートを写していただけだった。でも次第に、いつもみんながいる空間になのはと二人きり……そんな空間が好きになってたんだ。
「なのは」
「ん~、なに? フェイトちゃん」
 先に写し終えた私は、必死にペンを走らせているなのはに声をかける。
「もう外、暗くなっちゃったね」
「うん~」
「今日は大変だったね」
「うん~」
「それにノート、ちょっと今回多かったね」
「うん~」
「……まだかかりそう?」
「うん~」
「キス、しよっか」
「うん~……へっ!?」
「あ、良いんだ?」
 予想通りの結果に、私は思わず笑みを溢した。
「ち、ちが……、フェイトちゃん!」
「あはは、ごめんごめん。冗談だからとりあえずそれ、書いちゃったら?」
 ほんのり頬を染めたなのはが、少しむくれながらもノートを書き写す作業に戻る。
(冗談じゃなかったんだけどな)
 そんななのはを見ながら、心の中だけで呟く。照れながら慌てる可愛いなのはを見れたから良しとしようかな。
 不意に外へ視線を移せば、夕暮れから夜へと変わろうとしていた。
 そろそろ見回りの先生が来る時間かな……とか、そんなことを思っていると前から視線を感じた。
「……? なに、なのは」
「あ、えっと……、なんでもない」
 まだ赤い頬のままだったなのはは、泳がせていた視線をノートに落とした。
「?」
 なんだったのかと思っても、なのはは一生懸命ペンを走らせていて。
 私はまた、窓の外へと視線を戻した。
 紅と蒼と漆黒の交わる空。
 ふわりと浮かぶ雲が、姿を消そうとしていた。
 季節はもう冬で、目の前には卒業式が控えている。
 そう、なのはと私とはやてがここを発つ日も近い。
 最後の一年、特に意識しなくてもそれは特別な一年になった。
 みんなで過ごす、中学生最後の一年。
 学校行事だけじゃなくて、なんでもない通常の授業も、帰り道だって特別に感じた。
 そして、今日は残り少ないイベントの日。
 ノート写しがこんなにも遅い時間までかかってるのは、何もノートの量が多いだけではなかった。
 だって今日は、バレンタインデーだったから。
 横目でなのはを盗み見れば、ノートを写し終えたのか、アリサ達のノートと自分のノートを見比べていた。
(こういう時間も、もうちょっとなのかな)
 そんなことを感慨深く思う。
 なのはが片付け始めたのを見て、私も筆箱やノートを鞄に戻す。
 時間を見れば、下校時刻を過ぎようとしていた。
「なのは、そろそろ……」
 出よう──と続けるはずの言葉は、私を見つめるなのはの瞳に吸い込まれていった。
「フェイトちゃん……」
「……なのは?」
 私はこの瞳を知っている。
 頬を赤く染め、少し潤ませた瞳で見つめるなのはは──私だけが知っているなのはだ。
「あの、ね?」
 ふと伏目がちに呟かれる言葉。
 私はその一挙一動に心奪われる。
「さっき言ってた……、その……」
「さっき?」
 自分が何を言ったのか、私にはもうどうでも良かった。今大事なのは、目の前にいるなのはのことだけ。
 立ち上がりかけていた私は、再び椅子に腰を降ろし、座ったままだったなのはと目線を合わせる。
「キス、しよって……」
「あぁ」
 そういえばそんなことも言った。本気のつもりで言ったけど、可愛いなのはが見れたから私の中では満足で終わっていたのに。
 なのはは、私の言った言葉を覚えていてくれる。
 大事にしてくれる。
 
 ──イトシイ。
 
 そんな想いが胸に満ち溢れ、私はそっと身を乗り出した。
「……んっ、なのは?」
 近付けた唇は、空しくも愛しい人の手の平とキスをした。
 私は少し不満を訴える目でなのはを見る。
「わ、わたしから、する……」
(なのはから?)
 思わぬことをされたかと思えば、今度は思いもよらない言葉で。
「うん、いいよ。どーぞ」
 どちらにせよ、私には嬉しいことに変わりはない。だから素直に目を瞑ってなのはの行動を待つ。
 目の前にいるなのはは、自分からすると言ったもののまだ迷いがあるみたいで。近付いたり、少し離れたりをしている気配を感じた。
(まだかなー)
 ざわつく胸中をなんとか抑えながら、私はなのはを待つ。
 
 ──……ちゅっ
 
 そして心待ちにしていた感触。
「?」
 けれどそれは、望んでいた場所とは違う場所。
「……なのは?」
 目を開けば、机に突っ伏しているなのはがいて。
 髪の合間から覗く耳が、これ以上ないくらい真っ赤だった。
「今、鼻に……」
「だめ! 言わないでぇ~!」
 なるほど、間違えて鼻にキスをしてしまって、その恥ずかしさ故にこの行動。
「……ぷっ」
「なっ!」
 思わず噴出すと、突っ伏していたなのはがガバッと顔を上げる。
 目は先程とは違った意味で潤み、頬は先程よりも赤く染まっていた。
「あははははははは」
「わ、笑わないでよ~!!」
「ごめん、だって……、鼻って……」
 笑わないでと言われても、笑わずにはいられない。
「こーら、もう下校時間過ぎてるわよ。早く帰りなさい?」
 ちょうど見回りの先生も来て、その声に二つ返事をして鞄を手に取る私となのは。
「む~……、そんなに笑わなくたって……」
 教室の扉に向かって歩きながら、なのはがぶつぶつと文句を言う。
「なのは」
 そんななのはを愛しく想い、私はまた名前を呼ぶ。
「……なに、フェイトちゃ……」
 振り向いたなのはに、キスをするおまけ付きで。
 もちろん、今度はちゃんと唇に。
「チョコ、楽しみにしてるからね?」
 びっくりしてるなのはを置いて、私は一足先に教室を出る。
 怒っているような照れているような声で、愛しい人が私の名前を呼んでいるのを感じながら。
 
 
 
          St. Valentine's Day, Happy Valentine's Day.

 

 

|

« 謹賀新年*2011 | トップページ | リリカルマジカル!! »

∮なのフェイ短編ss」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 謹賀新年*2011 | トップページ | リリカルマジカル!! »