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2011年4月10日 (日)

きみがいる、ただそれだけで……

 おはこんばんちわ。
 今日は「あれ……、これって載せてない?」的なSSを見つけたので載せますです。
 もし掲載済みのだったらすみませんんん;;

 基本なのフェイで、はやてさんがおちょくり役(ちょっとはやフェイ)みたいな感じの【存在】です。フェイトとはやてさんがお話中なお話。

 

 あ!
 そうです、そうです。通販の方、完売ありがとうございます。
 追加注文はした方が良いのかなー……と思いながら迷ってます。
 もしご希望の方がいましたら、拍手コメの方でお知らせください。

 では掲載済みかも知れないSSを追記よりどうぞー!
 パチパチ拍手(o・ω・o)㍍⊃

     

【存在】

「なぁ、フェイトちゃん? なのはちゃんに告白せぇへんの?」
「んなっ!?」
 ここは、聖祥中学3年2組の教室。今は放課後で、教室内に残ってる生徒は今言葉を発した2人だけ。何でもない世間話をするかの様に、さらりと爆弾発言をしたのが、八神はやて。その発言に激しく動揺しているのが、フェイト・T・ハラオウン。
「はははは、はやて!? なっ、なんで、えっと、その、わ、私の気持ち……」
「あはは、そーんなん、ばればれやって」
 フェイトは真っ赤になって俯き、言葉尻が弱くなる。はやてはそんなフェイトに向かって、片手を前後に振りながら笑い飛ばした。
「で、どうなん? なのはちゃんのこと好きなんやろ?」
 盛大に笑ったかと思えば、はやてが急に真剣な声色でフェイトに問いかける。フェイトはそれを受け、俯いていた顔をあげ、こちらも真剣な表情を浮かべて、じっと考えている。
 何度か口を開きかけるが、言葉を発しずに口を閉ざし、慎重に言葉を選んでいるらしいフェイト。そんなフェイトを見つめながら、はやては何も言わず、フェイトの言葉を待っている。
 しばらく口を閉ざしたまま、どこか一点を見るようにしていたフェイトがふと、はやてに焦点を合わせて言葉を発した。
「何て、言うのかな……。好きなんだけどね、今はただ、そばにいてくれるだけで良いんだ」
 自分でもあまり解っていないのか、少し戸惑いながらそう答えるフェイト。じっと、フェイトの瞳を探るように見ていたはやてが、自分のそれを閉じ、軽いため息を漏らした。
「……そんなこと言っとると、どこの馬の骨かも解らん奴に奪われるで? フェイトちゃんはそれでいいん?」
 そう言いながら、改めてフェイトの瞳を見つめるはやて。一瞬、フェイトが苦虫を噛んだような表情を浮かべたが、すぐに元の表情に戻した。
「そうだね。でも、それはなのはの選ぶことだから」
 ──……ふうん。
 微笑を浮かべながらそう言ったフェイトは、はやてから窓の外へと視線を逸らした。フェイトのそれを見ていたはやてには、微笑がただの自嘲にしか見えなかったようだが。そんなはやての様子に気付かないまま、フェイトは窓の外に見える空を見ながら続けた。
「それにね、好きになって欲しいとか、付き合いたいとかは、別に良いんだ。私はなのはが好き。ただそれだけが確かなら」
「なるほどなぁ」
 言葉上では、納得の意を見せるはやてだが、フェイトの横顔を見据えているその表情にはその色が見えない。しばらくの間、双方言葉を発しないまま、沈黙が流れる。その沈黙を破ったのは、少し前からフェイトから視線を逸らしていたはやてだった。
「……本当はいやなくせに」
 からかうような、でも、真剣な声色ではやてがそう言った。
「さぁ、どうかな?」
 空を見つめ、微動だしなかったフェイトが、逸らしていた視線を空からはやてに戻し、挑戦的な視線を送る。それに気付いたはやてが視線を戻し、真正面からフェイトのそれを受けたはやては、ニッと笑い、こう言った。
「よしっ! しゃあない、そん時はわたしが慰めたるー」
 はやてはそう言うと同時にガタッと勢いよく立ち上がり、椅子に座っているフェイトを後ろから抱きしめた。
「ちょ、はやて、やめてよー」
 くすぐったそうに笑うフェイト。
「うりうりー、素直になりやー」
 そんなフェイトに構わずにギューッと抱きしめて頬擦りするはやて。
「なんやフェイトちゃん、抱き心地えぇなぁー」
 思わぬ抱き心地の良さと、フェイトの良い香りにうっとりとなるはやて。そんなはやての台詞を聞いてポッと赤くなるフェイト。
「は、はやてってば、そろそろ離してよぉ」
 恥ずかしいからなのか、なんだか泣きそうな声で抗議するフェイト。しかしそれは逆効果で。
「あかん、フェイトちゃん、可愛すぎやぁっ!」
「ちょっ、やめてぇっ」
 あまりのフェイトの可愛さに思わず頬にキスしようとするはやて。そんなはやての顔を慌てて手で抑えつけるフェイト。
「えぇやんかー、ほっぺにちゅーくらいー」
 抱きしめてる腕を緩めないまま、身体を密着させるはやて。そうすると自然と顔も近づくわけで。
「や、はやてってばぁっ」
 必死に身体を離そうとするが、腕に捕まったままなので逃げられないフェイト。
「……もぅ、しょうがないなぁ。ほっぺだけだからね」
 これ以上抵抗しても無駄と知り、粘り強いはやてに負けたフェイトが許しを出した。
「おおきに、フェイトちゃん大好きやでー」
「はいはい、ありがとう」
 パッと笑顔を咲かせるはやてと、そんなはやてを見て苦笑するフェイト。そして抑えていた手をゆっくりと下ろし、自由になったはやてがフェイトの頬へ近づき、そして……。
「ごめんね! フェイトちゃん、はやてちゃん、待っ……た?」
 良くも悪くもタイミング良く、ガラッ! と、勢いよく開いたドアから、話題の中心となっていた高町なのはが現れた。しかし、今のこの状況は非常にまずい。特にフェイト的に。
「あ、ごめんね、お邪魔だったかな!?」
 そう、あろうことかなのはは勘違いしたのだ。
「ま、待って、なのはっ!」
 フェイトは、勘違いしたまま出て行こうとするなのはを、慌てて呼び止めようとするが……。
「わ、わたしのことは気にしないでいいからっ」
 そう言ってなのははどこかへ駆けて行ってしまった。
「あぁぁぁあああぁ……」
 なのはの方へ向けた腕が悲しく空を切った。がっくりと項垂れるフェイトを見てはやてが一言。
「……えっと、せっかくやからちゅーしとく?」
 その台詞にピクリと眉を動かすフェイト。そしてキッとはやてを睨み付ける。涙目で。
「はやての……はやてのばかぁあ!」
 そう言ってなのはを追いかけるために立ち上がるフェイト。そして駆け出すものの涙できっと前が見えないんだろう。机にぶつかったり転んだりしながら教室を飛び出して行った。
「……あかん、フェイトちゃん。どんだけ可愛いん」
 そして一人教室に残されたはやては、誰を気にする必要もなくお腹を抱えて盛大に笑った。
「あはは、あー、おもろかった。さて、みんなの待っとる家に帰ろかー」
 掻き乱すだけ掻き乱して満足気に笑みを浮かべて帰路に着くはやて。その後フェイトがどうなのはの誤解を解いたのかは二人だけが知る。

 

           - Fin...

 

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