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2011年8月14日 (日)

傍にいなくても想ってる

 なんかなんか! 書きたくなって書いた!!
 Web拍手にね、嬉しいコメントがあったんだ!
 感想くれたら嬉しいなーって書いたら、本当に書いてくれて。他にはおかえりなさい! って言ってもらえて!

 稀凛さん、感涙!

 そんなこんなで。
 素敵なおかえりなさいを言いたくて。最愛の人がいない期間って、すごく切ないよね的なことをふと思って。
 なのはとヴィヴィオ、それと友情出演ではやてさんがいる【おかえりなさい】です。
 一人でも多くの方に気に入っていただけますように。
【BGM/crack×夕日坂】
 パチパチ拍手(o・ω・o)㍍⊃

 

 今日からフェイトママが、お仕事でまた出張に行くみたいです。なのはママと一緒にお見送りをしました。
 でも、とっても不思議なことがあるんです。今回もとっても長くお仕事で家を空けるのに、なのはママは笑顔で見送りしていたんです。わたしは淋しいから笑顔は上手く作れませんでした。
 どうしてなのはママは笑顔でいられるんでしょう?

 

 

 
 
 
 
   - おかえりなさい -

 

 

 
 
 
 
「ねぇ、なのはママ。どうしてなのはママは、お見送りの時笑顔だったの?」
「へ?」
 朝食中、突然の愛娘からの質問にきょとんとするなのは。
「急にどうしたの?」
「あのね、ヴィヴィオはフェイトママがいないのは淋しいの。だから上手く笑えないの。……なのはママは、淋しくないの?」
「……ううん、淋しいよ」
「じゃあどうして笑ってるの?」
「それはやな~」
 なのはが困り顔をしていると、はやてが突如現れた。
「わっ、はやてちゃん。おはよう」
「おはよう、なのはちゃん。ヴィヴィオも」
「おはようございます!」
 一緒に良いか? なんて言いながら、自然な流れでヴィヴィオの隣に座るはやて。
「最初の頃なんて大変やったんやで~? 長期出張が入る度に、フェイトちゃんがわんわん泣いてやなぁ」
「え~!」
「は、はやてちゃん!」
「あながち間違ってへんやろ~?」
「そ……、そうだけど……」
(フェイトちゃんのプライバシーってものが……。ごめん、フェイトちゃん)
 はやての言葉を、キラキラした瞳で見つめるヴィヴィオを横目に、話の流れを止められないことを心の中でフェイトに謝る。
(でも最初の頃はわたしも……)
 隣でヴィヴィオに、あることないこと吹き込んでいるはやての声を聞きながら、なのはは一人思い耽る。

 

 
 
 
 最初の頃はわたしも泣いたりしてた。いつも一緒にいたフェイトちゃんが、ずっといないから。淋しくて、悲しくて、一人で泣いてばかりだった。
 フェイトちゃんが帰ってきた時、嬉しかったけど笑顔になれなくて。悲しい顔とか淋しい顔をしていると、フェイトちゃんがすごく辛そうな顔をしたの。
 それを見てまた泣きそうになって。
『一人で泣かないで』
 今にも泣きそうな顔で、フェイトちゃんは慰めてくれた。それから二人して、抱きしめ合って泣いてた。
 悲しませたくないのに、辛い顔をさせたくないのに……、わたしがそうさせてる。
 そのことに気付いたから、そういうのはやめようって決めたの。
 一人で待ってるのは確かに淋しいけど、帰ってきたらなんて言おうかな、とか。一緒にどんなことしようかなって思ったりして待つことにしたんだ。
 そうするとね、すごく不思議なんだけど──、フェイトちゃんが帰って来た時いつも以上に嬉しくなっちゃって。初めて笑顔でおかえりって言った時、フェイトちゃんすごく驚いてたけど、すごくうれしそうな顔してた。その時思ったんだ。

 
 
 どんな時も、笑顔で迎えてあげようって。

 
 
 一人で泣いたりなんてしない。泣く時も笑う時も、フェイトちゃんと一緒が良いから。

 

 
 
 
「……マ、……ママ!」
「えっ?」
「もう、なのはママってば。さっきからずっと呼んでたんだよ?」
「ごめんごめん」
 むーっと拗ねるヴィヴィオの頭を撫でながら謝る。
「なのはちゃん、そろそろ仕事してくれたら嬉しいんやけどな」
「え、もうそんな時間?!」
 バッと腕時計を確認すると、仕事開始時間まで僅かとなっていた。慌てながら、朝食を軽く済ませる。
「じゃあはやてちゃん、また後で」
「はやてさん、またね!」
「はいはーい」
 ひらひらと手を振るはやてを残して、なのははヴィヴィオを部屋へと送っていく。
「ねぇ、ヴィヴィオ。フェイトママいなくて淋しいんだよね?」
「……うん。でもなのはママがいるし、他にもはやてさんとかアインさんとか、みんないるから平気だよ!」
 可愛らしい言葉に、頬が軽く緩む。
「じゃあ、一つだけママと約束してくれる?」
「なぁに?」
「フェイトママが帰って来たら、一緒にどこに行きたいか考えてくれる?」
「……一緒に?」
「そう、一緒に」
「お仕事、大丈夫なの?」
 なのはとフェイトの仕事を理解してるヴィヴィオは、いつもこうして気遣ってあまり甘えたりしない。だからこそ、なのはは“約束”をする。
「うん、もちろん! はやてちゃんにお願いしちゃお」
 イタズラを思いついたみたいな顔で、無邪気に笑う。
「……わかった! ヴィヴィオ、考える!」
 どこに行こうかなー、なんて言いながら本当に嬉しそうに笑うヴィヴィオ。
「だからね、ヴィヴィオ。フェイトママが帰ってきたら、一緒に笑顔でおかえりって言ってあげようね」
「うん!」
 さっきまでの淋しがっていた表情はどこへやら、早く帰って来ないかなー……、なんて言いながら嬉しそうにしている。
 そんなヴィヴィオを見つめ、なのはも嬉しそうに笑顔を浮かべる。そして二人は、最愛の人が戻ってくる日を笑顔で待ち続けるのだ。

 

 
 
 
 
 ──……淋しいことも、悲しいことも、これから先にある幸せを胸に。

 

 

 
 
 
 
 
 
          - Fin~

 

 

 

 

 

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