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2011年8月11日 (木)

簡単に好きなんて言えない

 もう8月でした。驚愕する事実です。もう8月半分過ぎてます。
 しばらく更新が滞ってたのはですね、言い訳なんですけど……

 

 デスクトップパソコンが壊れてしまって全てのデータが消えてショックから立ち直れなかったからです(´・ω・)

 いっそ閉鎖も考えたんですけど、いやいやそれはねーよ!
 みたいな感じで復活しました。ちょっとだけ。
 でもさすがに長く書いてないと、全然かけなくて泣きそう泣きそう。

 リハビリ的第一弾みたいな感じで申し訳ないんですが、追記よりなのフェイ片思い同士的な【愛して】です。
 良ければご覧ください。それとしばらく拍手チェックもしてなかったので、もし書き込んでくださっていた方がいたら本当にすみません><
 仮復活的な状態ですけど、簡単な感想とかもらえるととても嬉しいです。
 パチパチ拍手(o・ω・o)㍍⊃

 

 誰かじゃなくて、貴女がいてくれるからわたしがいる。
 比喩でもなくて、本当にそれが全てだと思うくらいで。
 貴女が傍にいる、それだけで良かったはずなのに……。
 
 愛して欲しいなんて、いつから思うようになったんだろう。

 
 

 
 
 
   - 愛して -

 
 

 
 
 
 授業中、ふと視界に入る姿。席替えをした当初は、君と席が離れてしまって内心落ち込んでいたのに。今ではこうして、いつでも君の姿を見ることが出来るから気に入っている。
 左手で頬杖を付きながらボーッとしていると、背中をトントンと叩かれた。
「……なに?」
「べっつにー」
 少し後ろを振り返りながら、小声で尋ねてみればなんでもないような声で答えが返ってきた。
「もう、用がないなら呼ばないでよ」
「ほんなら、用がないのに見とるのは良いんか?」
 揚げ足を取られたような気がしてムッとしたけれど、確かにその通りだと思った。
 どうして私は用がないのに見てるんだろう?
「ちなみに、アリサちゃんがさっきからこっち睨んどるんやけど」
「……授業をちゃんと聞けってことじゃないかな」
 チラリとアリサの様子を横目で盗み見れば、確かに怒っている。その近くでは、すずかがいつもの柔らかい笑顔でこちらを見ていた。
「けどなー、正直この授業つまらんと思わん?」
「そういうこと言うのは良くないよ」
「とか言って。フェイトちゃんかて、あんま授業聞いてへんかったやん」
 なんだか今日のはやては、やけに突っかかってくるなぁ。
「なぁ、フェイトちゃんってわたしとなのはちゃん、どっちのが好き?」
「えっ!?」
 予想もしていなかった言葉に、思わず声を上げてしまった。はやてへと向けていた視線を、黒板の前にいるであろう先生の方に向ければ微笑を浮かべていて。
「どうかしましたか?」
「い、いえ、あの……」
 しどろもどろになりながら、俯きがちになのはの方を見ればきょとんとした表情を浮かべていた。
「すみませんでした」
 素直にそう言えば、先生は「次はありませんよ」なんて少し怖いことを言いながら授業に戻った。
 恥ずかしさと情けなさで顔を伏せたままでいると、後ろから紙切れが飛んできた。なんだろうと思いながらそれを見れば、ごめん、と書かれていた。
『謝るくらいなら変なこと聞かないでよ』
 そう返事を書いて後ろに飛ばす。すると、すぐに返事が返ってきた。
『別に良いやん。そんでどうなん?』
『何が?』
『さっきの答え、教えてくれへんの?』
『なんで?』
『気になるから』
 どうして? と、思ったけれどキリがない気がしたから素直に書くことにした。
 なのはもはやても好きだよ、って。
 けれど書けなかった。なのはもはやても、まで書けてもその先が書けなかった。
 ため息を一つ吐いて新しい紙に書き直した。
『内緒。終わり』
 後ろに投げたのと同時に、授業の終わりを告げる鐘が鳴り響いた。

 

 
 
 
 先生に呼び出された私は、少しの注意と集めたノートを教務室に運ぶことを手伝わされた。元々ははやてが悪いのに。そんな風に思っても、実際に授業の邪魔をしてしまったのは私だから仕方ない。
 そんなことを思って教室に戻れば、なのはだけが待っていてくれた。
「おかえり、フェイトちゃん」
「……うん、ただいま。みんなは?」
「先に帰っちゃったよ」
「そっか」
 なのはだけ待っていてくれた。そのことが少しだけ嬉しかった。
「ごめんね、すぐ荷物まとめるから待ってて」
 明日の教科のチェック、鞄と机の中の整理をしていると、不意になのはの影が近付いてきた。
「……どうしたの?」
 顔を上げると、予想以上に近い位置になのはがいた。
「んー、今日はやてちゃんと何話してたのかなって」
 その言葉に、何故かドキリとした。何も後ろめたいこともないはずなのに、どこか後ろめたい気持ちになって。
「別に。何ってわけでもないよ」
 誤魔化すように言葉にすれば、後ろめたい気持ちがはっきりと胸の中に広がっていった。それに侵食されるかのように、胸の内がどんどんと重くなっていく。
「待たせちゃってごめんね。もう大丈夫だから帰ろう?」
 鞄を手に取り立ち上がれば、なのはがその手を掴む。
「……なのは?」
 伏せ目がちのなのはの表情は伺えなくて、何を考えているのか解らない。触れている箇所が、異様に熱く感じて仕方なかった。
「ごめん、なんでもないよ! さ、帰ろっか!」
 パッと手を離し、なのはは歩き出した。手が離れたはずなのに、まだ熱が残っているかのように感じながら、私はなのはを追った。
『わたしとなのはちゃん、どっちのが好き?』
 脳裏に浮かぶのは、はやてからの問いかけ。あの時答えは出せなかったけど、これだけは確かなんだって解ってるんだ。

 
 
 ──……私は、なのはのことが好き。

 

 

 

 

 
 
 
 
 
 
 フェイトちゃんが誰かと話してるだけで、心がもやもやとしてしまう。
 幼稚な嫉妬って解ってるのに、どうしても止められない。
 わたしはアリサちゃんが好き。
 わたしはすずかちゃんが好き。
 わたしははやてちゃんが好き。
 わたしはフェイトちゃんが……、

 
 
 愛しくて堪らない。

 
 
 けれど、愛して欲しいなんて言えなくて。

 

 

 
 
 
 
          - Fin~

 

 

 

 

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